タレントのRIKACOが5月27日、コメンテーターを務める「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演。同日、都知事選出馬の記者会見を開いた立憲民主党の蓮舫参院議員をめぐって、読売テレビ特別解説委員の高岡達之氏と激論を交わした。
番組では都内の党本部で行われた記者会見の冒頭を生中継。蓮舫氏は「裏金事件、『政治とカネ』の自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする。その先頭に立つのが私の使命」などと意欲を語った。都知事選では現職の小池百合子氏が3選を目指して近く立候補を表明すると見られており、広島県安芸高田市の石丸伸二市長も立候補を表明。6月20日に告示、7月7日に投開票が行われる。
1980年代後半から90年代前半にかけてバラエティ番組などで蓮舫氏と共演したというRIKACOは「蓮舫はもともとクラリオンガールで、すごく素敵なデビューを飾っています。その蓮舫が今、こうして政治に携わってくれていて、本当に立派な女性になっているというのは、私は誇りに思っています。やっぱり蓮舫は昔から嘘がない。本当に真っ直ぐな女性です」と大絶賛した。
一方、高岡氏は蓮舫氏が記者会見で「この先、私が(都知事に)なったら…という夢をお語りになるのかと思っていたけど、そうではなかった。東京の有権者にとって(自民党や小池氏への)批判票だけで勝ち目はあるのか」と、蓮舫氏の記者会見での説明に疑問を呈した。
しかしRIKACOも黙っていなかった。「高岡さんは『蓮舫は夢を語ってない』とおっしゃっていましたけど、裏金問題というのは、私たちは本当にすごく腹が立っていますよね。そういう気持ちを表現してくれていることが、夢を語っていることにもつながると思う。まず国民が頭にきていること、不満に思っていることを蓮舫はしっかりと言ってくれたという意味では、女性からは支持率が高いと思います」と反論。
高岡氏は「“(都民の)怒りを解き放ちました”だけでは当選されてからご本人が大変。夢という言い方でなければ、では行政の何を触るのか。夢と直結しないかもしれないが、候補者ならおっしゃったほうがいいんじゃないかと思います」とやり返した。
そんなRIKACOと高岡氏のバトルについてネット上では《RIKACOさん、めちゃくちゃカッコ良かったです》《RIKACOさんの圧勝》などと、RIKACOに軍配が上がっていた。
「そもそも都知事選への出馬会見で、都政への“夢を語る”のにはまだ早く、蓮舫氏としてもまずは反自民、反小池氏という動機メッセージを訴える場で十分だったのでは。周りが急がなくても、そのうち具体的な政策やビジョンを発表するはず。しかも、ミヤネ屋で蓮舫氏の記者会見を中継したのは最初の部分だけで、全てを聞いたわけではないのに『夢を語ってない』と断言するのは早計と捉えられたのでしょう」(週刊誌記者)
いずれにせよ、都知事選が蓮舫氏の参戦により盛り上がりを見せ始めたことは好ましい。
(石田英明)