宮根誠司が示した「落雷対策」が“即死レベル”の危険行為だった

 9月に入っても厳しい残暑が続き、熱中症とともに懸念されているのが全国各地で発生しているゲリラ雷雨だ。9月8日には、栃木県の野外音楽イベントの会場で落雷が発生し、スタッフ9人が足のしびれを訴え、そのうち6人が病院に搬送された。

 これを受けて9月10日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」では、突然の雷から身を守る方法を解説したのだが、司会の宮根誠司の不用意な発言にツッコミの声が殺到する事態となった。

 スタジオでは気象予報士で防災士の蓬莱大介氏が、近くに建物がない場合の対処法である「雷しゃがみ」を実演。足を閉じてしゃがみこみ、かかとを上げた状態で、耳をふさいで見せた。蓬莱氏が「耳をふさぐのは雷の音で鼓膜が痛む可能性があります」と説明し、宮根は「かかとを上げるというのは?」と質問。蓬莱氏は「接地面を少なくします」と述べて、「足を開いていると、片足から通って、もう片足のほうに電気が抜けていって、体に電気が通ってしまう」と続けた。つまり、雷しゃがみは「しゃがんで姿勢を低く」「足をそろえてかかとを上げる」「両手で耳をふさぐ」というこの3つがポイントで、山登りをしている際には、リュックを足元に置いてその上にしゃがむのも有効だと解説した。重要なのは、接地面を小さくすることだと説明していたのだが、宮根はこんな落雷対策を口にする。

「たとえばちょっとでも身を屈めようと思って、寝るっていうのは危険なんですか?」

 この発言に蓬莱氏は「え?」と驚きの声をあげて「めちゃめくちゃ危ないですよ」と真顔で回答。「なんで? 接地面が多いってこと?」と尋ねる宮根に、蓬莱氏は「そうですそうです」と述べて、「地面に落ちた雷、心臓が近いんで、より危ないです」と注意喚起した。

 このやり取りにSNSでは《寝るとかヤバいだろ》《全身まる焦げで即死レベルだよ》《人の話を聞いてないだろ》といったリアクションが寄せられていた。

「蓬莱さんが何度も体の接地面を少なくするよう訴えていたのに、『寝る』というのは明らかに危険行為と言えるでしょう。せっかくリュックの上に乗る方法まで紹介したのに、おそらく宮根さんの頭にはまったく入っていなかった様子。しゃがんだ体勢でも、寝そべった体勢でも、高さはそれほど変わらないので直撃するリスクもほぼ同じとのこと。上から落ちてくる雷よりも、地面を伝って流れる電気に警戒して行動することを覚えておくべきです」(メディア誌ライター)

 真っ暗の雲が空を覆い、ひんやりとした冷たい風が吹いたら、それはゲリラ雷雨の予兆かもしれない。いざという時のために、雷しゃがみを覚えておいてほしい。

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