強烈なニオイを放つカメムシの大量発生が全国的に起きている。カメムシは農作物に深刻な被害を与えるため、5月17日現在、23府県で「カメムシ注意報」が出されているが、都市部でも大量発生している。
なぜカメムシが大量発生しているのか。
「去年の秋に大量発生したのですが、例年は冬に寒さで力尽きるところが、暖冬だったため越冬してしまい、それが今の大量発生につながっているそうです」(生活情報誌ライター)
気候変動がカメムシの大量発生にも影響を与えているようだが、カメムシを家に侵入させない対策はあるのか。
「夜の光に寄ってくるので無駄な明かりは消したほうがいいそうです。カメムシは紫外線の光に寄ってくるので、照明を紫外線の強い蛍光灯から紫外線の弱いLEDに替えるのがおすすめだとか。もちろん窓、網戸はきっちりと閉めることも大事。あとは洗濯物についていることも多いので注意が必要です」(同)
とはいえ、カメムシを見つけてしまったときはどうすればいいのか。カメムシのニオイは刺激性の物質で、人によっては皮膚が炎症を起こす恐れもあるという。
「触ったり、潰したりしなければニオイも出さないので、素手では触れないことが重要。ティッシュ、ビン、ペットボトルを切ったものなどで捕獲して外に放す、あるいは殺虫剤を使用するのがいいようです」(同)
十分な対策を取るようにしたい。
(鈴木十朗)