「パティ2枚重ね」ロッテリアの「夜Wバーガー」は夕食需要を掴めるか

 ハンバーガーチェーン「ロッテリア」は、4月25日から17時以降限定でパティを1枚増やせる「ロッテリアの夜Wバーガー」を開始する。夕食需要を喚起したい狙いがあると見られるが、果たして夜のWバーガーは定着するのか。

「同サービスは、15商品についてパティをリーズナブルな値で2枚重ねにできるというもの。期間限定ではなく、毎日17時以降から閉店まで通年で実施される定番サービスとなります。2枚にするパティによって値段は変わり、ハンバーグパティとチキンカツパティは通常価格プラス100円(以下、税込)で、粗挽き100%ビーフパティとエビパティはプラス150円、ポークパティとチキンフィレパティはプラス200円でダブルにすることができます」(グルメライター)

 ライバルである「マクドナルド」も17時からの夜マックで、パティを倍にできる「倍バーガー」を提供している。ハンバーガーチェーンが夜にパティの2枚重ねを推すのは、セットメニューひとつでもお腹いっぱいになれて、夕食でもハンバーガーが食べたいと思わせるのが狙い。というのも、日本では夜にハンバーガーを食べる人があまりにも少ないからだ。

「情報メディア『SHUFUFU』が今年1月に行ったアンケート調査によると、ハンバーガーチェーンを利用する時間帯は週末昼が49%で最も多く、続いて平日昼が34%、平日夜は10%、週末夜は3%。昼に比べて夜の利用は圧倒的に少ないのです。モニター調査サービス『ファンくる』が21年に発表した調査では、夕食にハンバーガーは抵抗ある派が30%、『高カロリーなので』や『子どもや家族に夕食はバランスよく食べさせたい』といった理由が挙げられています」(フリージャーナリスト)

 ハンバーガーチェーンが実施するパティ2倍サービスはどれだけ夕食需要を伸ばすことができるのだろうか。

(小林洋三)

※写真はイメージ

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