ハンバーガーチェーン「ロッテリア」を展開するゼンショーホールディングス(HD)は、20日に新店舗となる「ゼッテリア」をオープンさせた。同社は今年2月にロッテホールディングス(HD)から全株を取得してロッテリアをグループ傘下としていたが、今後ロッテのイメージを払拭するためにも「ゼッテリア」を増やしていくのだろうか?
「9月中旬頃から臨時休業していた『ロッテリア 田町芝浦店』の看板がゼッテリアになっているとSNSで話題になっていました。ちなみに、ゼッテリアの『ゼ』はゼンショーHDのゼではなく、メイン商品である『絶品バーガー』から取ったもので、同商品を気軽に楽しめるお店という意味を込めて名付けられたそうで、ロッテリアの持つ運営ノウハウとゼンショーの食材調達や商品開発力などを生かした、進化した新しいブランドという位置づけになるといいます」(フードライター)
なお、ゼンショーHDによると、全国に300店舗以上あるロッテリアをゼッテリアに変えていくかどうかは現時点では未定だという。同社がロッテリアを買収した際にはロッテリアの名前はしばらく残す意向を示していたが、やはり以前の運営会社である「ロッテ」の名前が入った店名を変えたいという思いがあるのかもしれない。
「『東急ハンズ』を東急不動産ホールディングスからカインズが買収した際にも、世間に浸透していたこともあってしばらく店名は残すとしていましたが、買収からおよそ半年後に『ハンズ』に変更されました。ゼンショーHDもやはり他社の名前が入った店名は変えたいのでしょうが、ゼンショーのゼにしろ、絶品バーガーのゼにしろ、ゼッテリアというのはさすがに語呂が悪い気がします。ただ、もう完全にゼッテリアとして振り切ってしまって、ゼンショーグループの他業態とコラボして、牛丼バーガーや親子丼バーガーなんかを販売しても面白いかもしれません」(経営コンサルタント)
まずは世間の反応を観て、好意的に受け入れられればゼッテリアが増殖していくかもしれない。
(小林洋三)