「先日、米マクドナルドのBTS(防弾少年団)コラボ商品に入っていた、ゲーム『Among Us』に登場するキャラクターそっくりのチキンナゲットがオークションで9万9997ドル(約1100万円)という価格で落札されたことが日本でも話題となりましたが、実は今、マクドナルドとBTSのコラボセットが世界中で大ヒットし、社会現象を巻き起こしているのです」(フリーライター)
マクドナルドとBTSがコラボした「ザ・BTSセット」は、5月26日よりアメリカをはじめとして北米やアジアなど世界50カ国で順次販売がスタートした。すると、フィリピンではBTSコラボ商品のCM動画の再生数が2週間足らずで650万回を突破、ネットオークションでは世界各国の「ザ・BTSセット」の紙袋が高値で取引されており、インドネシアではBTSのファンが商品を求めてマクドナルドに殺到。新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から、13店舗が休業する事態まで起こしているのだ。
そして、最も人気が過熱しているのがBTSの母国である韓国だ。連日のように「ザ・BTSセット」を求める客が長蛇の列を作り、韓国マクドナルドは5月27日から6月3日にかけてチキンマックナゲットの売上が約4倍になったことを明らかにしている。さらに、ハンバーガーチェーンの韓国ロッテリアではポテトの提供が出来なくなり、現在はチーズスティックを代わりに販売しているというのだが、これが「マックのBTSセットが売れすぎているせいでロッテリアのポテトまでなくなってしまった」などと話題になっているのである。
「しかし、これについてはロッテリアを運営するロッテGRSが公式ホームページで、今回のポテト不足は『ザ・BTSセット』とは無関係であると否定。『コロナの影響でコンテナ物量が暴騰し、ポテトが予定通りに入庫されない状況にある』と説明しています。とはいえ、ロッテリアにとってマックの『ザ・BTSセット』は脅威でしかなく、もっと早くBTSとコラボしていればと悔やんでいるかもしれませんね」(韓国経済に詳しいライター)
これほど世界的に話題となっている「ザ・BTSセット」だが、現時点でなぜか日本での販売予定はないといい、ファンはヤキモキするばかりだろう。
(小林洋三)