今や海外でもすっかり認知されている「豆乳」。マイルドな味わいに加えて、健康にもいいことから、ブームが続いています。
かくいう私も豆乳が大好きで、特に200ミリリットル紙パックの「キッコーマン豆乳飲料メロン」は、家の冷蔵庫に常備するほどのお気に入り。
たとえそこまで豆乳が好きでなくても、この機会にぜひ覚えていただきたいのが、日本豆乳協会が主催する「豆乳資格検定」。それでは、さっそく例題を見てみましょう。
〈問1〉豆乳は大豆から作られていますが、次のうち大豆の品種名ではないものは、①ことゆたか、②とよゆたか、③サチユタカ、④フクユタカのどれ?
〈問2〉豆乳には豊富なカリウムが含まれていますが、これが不足すると生じる症状は、①イライラ、②下痢、③頭痛、④腹痛のうちどれ?
実際の問題は四択マークシート式などで出題されます。受験料は3000〜5000円で、試験開催地は東京、大阪、名古屋などの主要都市。
例題の答えは〈問1〉が②、〈問2〉が①となっています。
豆乳資格検定は、一般の豆乳愛飲者が対象の「豆乳マイスター」、豆乳マイスター合格者や上級の豆乳愛飲者などが対象の「豆乳マイスター“プロ”」という2つのレベルに分かれており、私は「豆乳マイスター」に合格しています。
この検定には公式テキストや問題集がありませんが、ホームページに掲載されている模擬試験で出題の傾向を探って、しっかり勉強しておけば合格できると思います。
読者の皆さんの中には「豆乳なんかにそこまで詳しくなってどうするの?」と思う人もいるかもしれませんが、御利益は大いにあります。
まずは、なんと言っても健康効果。豆乳には大豆の栄養素がギュッと詰まっています。例えば、大豆のタンパク質は肥満の解消、イソフラボンはガンや骨粗鬆症の予防、レシチンは脳のアンチエイジングに効果があると言われ、まさに「栄養の宝箱」。詳しくなればなるほど、「あ、今日も豆乳を飲まないと!」なんて思うまでになるかもしれませんね。
また、ビジネス面から見ても、豆乳はうまみたっぷり。日本豆乳協会によれば、2018年の豆乳生産量は前年比7%増の約36万キロリットルで、8年連続で過去最高を更新。この10年で約2倍となっています。
最近は「豆乳涼麺」「豆乳パフェ」「豆乳カレー」などさまざまな豆乳グルメが登場して話題になっています。豆乳と相性がいいメニューはまだまだたくさんあるでしょうから、大ヒット商品を生み出すのも夢ではありません。
メニュー開発とまではいかなくても、街の豆腐屋さんで、大豆の銘柄や豆乳作りについてアレコレ聞いてみるのも一興ですね。
(すずき・ひであき)