高校生のネット利用が1日6時間超え!子供の「スマホ依存」を防ぐ最善策

 こども家庭庁が発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、高校生の平日1日あたりのネット利用時間がはじめて6時間を超えたことが分かった。子供のスマホ利用時間をコントロール出来ないという保護者も多いだろうが、我が子をスマホ依存にしないためにはどうしたらいいのだろうか?

「同調査によると、小学生から高校生までの平日1日あたりのネット利用時間は前年度から約16分増と増加傾向にあり、小学生は約3時間46分、中学生は約4時間42分となっています。そして、高校生は約6時間14分と前年度から29分も増加しており、調査開始以来はじめて6時間の大台を突破しました。保護者の多くは小学校低学年までは子供のネット利用の管理をしていると回答していますが、65.2%が10歳から専用のスマホを持たせるようになり、子供が自室にこもってネット利用をするなど管理ができない状況になっているようです」(社会部記者)

 海外の研究では週に30時間以上ネットやゲームをしているとスマホ依存になる危険性が高まるというが、高校生が平日6時間以上ネットを使用しているということは、軽く30時間を超えていることになる。我が子を依存症にしないためにスマホを取り上げる親もいるようだが、それが原因で子供がパニック障害になったり、家庭内暴力をふるうようになったりとトラブルを招くケースも少なくないという。どうすれば、子供に適切なネット利用をさせることができるのだろうか。

「問題は子供にあると思われがちですが、実際には家庭での居心地の悪さからスマホの世界に逃避してしまうという子供もいるのです。ですから、スマホを取り上げるという行為は逃げ道を遮断して追い詰めることにもなりかねない。また、スマホの利用時間を1日3時間などと制限しても子供がそれを守るのは難しいでしょうから、せめて家族といる時間はスマホを使わないなど、子供が納得できる線引きを話し合いで見つけることです。そして、子供と映画を観たり、ゲームをしたり、散歩に行くなど一緒に行動する時間を少しでも増やすことが子供のスマホ依存を防ぐ最善策だと考えられます」(フリージャーナリスト)

 親もスマホばかり見ている、なんてことがないように。

(小林洋三)

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