「野菜を売ったり牛の世話とは違う」造り酒屋だった祖父が泣く静岡・川勝知事の「ふてほど」発言

 静岡県の川勝平太知事が“職業差別”と疑われかねない発言で炎上中だ。問題視されたのは4月1日、県庁で行われた新人職員へ向けての川勝氏の訓示。2日配信の「読売新聞オンライン」によると川勝氏は「県庁はシンクタンク(政策研究機関)だ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」と述べたのだとか。

 知性の高い知事であれば、このような発言が炎上することは考えなくてもわかるはずだが、案の定、ネット上では《即、辞職レベルのヘイト発言》《県知事が生産者を見下した発言をしていいのか?》《野菜売ってた人です。野菜売るのも頭使いますよ》《自分のエリート意識が出ちゃったんだろうね》《これぞ不適切にもほどがある発言》などと批判的なコメントのオンパレード。

 川勝氏といえば、3月13日には県内有数の進学校である藤枝東高校について「サッカーをするために入ってきている。ボールを蹴ることが一番重要。勉強よりも何よりも」と問題発言。さらに振り返れば、同県御殿場市について「(特産は)コシヒカリしかない」と揶揄したこともあれば、過去に学長を務めていた大学の学生については「8割くらいが女の子。11倍の倍率を通ってきましたから、みんな綺麗です」などと、女性の学力と容姿を結びつける発言もしていた。

「口を開けば問題発言の感もある川勝氏ですが、今回の第一・二次産業を軽視するかのような発言もブーイングを受けて当たり前。静岡はご存じ通り、お茶やみかんの生産が盛んで、漁業資源も豊富にあり楽器などモノ作りでも伝統があります。17年6月配信の『中日新聞』WEB版によれば、川勝氏の祖父は戦前まで造り酒屋を営んでいたとか。毎日、毎日、酒を造って店舗で売ることも知性が必要であることは理解していたとは思うのですが、またまたガッカリです」(週刊誌記者)

 知性の高さで失言をカバーする働きを見せてほしいものだ。

(石田英明)

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