日本ハム・新庄剛志監督が3月31日、ロッテ戦前にドジャース・大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏の違法賭博問題について言及していた。
水原氏は違法ブックメーカーに多額の借金があり、450万ドル(約6億7950万円)を大谷の口座から送金していたことが明らかになっている。新庄監督自身も阪神時代から知人に資金管理を任せていたが、現役引退後、その知人の横領により約22億円あったはずの銀行口座の残高が約2000万円になっていた過去がある。
新庄監督は「俺は(大谷の)お兄ちゃん?」と笑い、「22億でモトクロス場作って、いろいろ遊ぼうと思って、フタをあけたら…。おれ4回くらい(額を)見たもん。そういう時って、笑いが出てくるんですよ。(過去に巨額詐欺に遭った)矢沢永吉さんも言っていた」と振り返り、「人間はだいたい3日で忘れるから。大丈夫、大丈夫。大谷君の金額は、年俸からしたらね」と励ました。
一方で、「やられた方は、お金なんかどうでもいい。信用していた、親みたいにかわいがってもらっていた人に、何十年もだまされ続けたことの痛みがもの凄く苦しいから人間不信になりかける。そこだけ」と当時の自身と心境を重ねていた。
「元巨人のクロマティ氏も3月28日に自身のYouTubeチャンネルを約2年ぶりに再開。自身もかつて代理人に巨人での稼ぎをすべて持ち逃げされたことを告白し、プロのアスリートは大金を稼ぐが、もっとお金の管理を学ばなければならない。『今回のことも大谷サンはいい経験にしなきゃいけない』とアドバイスしていましたね」(スポーツライター)
スポーツ選手を含め、有名人が身近な人物に大金を横領されるトラブルは珍しくない。大谷も今後はもっと脇を締めなければならないだろう。
(鈴木十朗)