中日・立浪監督の「敗戦コメント」がファンの気持ちを逆撫でしてしまう「残念な理由」

 いよいよ今シーズンのプロ野球が開幕した。ところが、緒戦の3連戦を終えたばかりで早くも不協和音が響いているのが中日だ。

 3月29日に行われた開幕戦では、8回表まで1点差でリードしていたが、その裏にマウンドに上がった松山晋也がヤクルトのサンタナに同点タイムリーヒットを打たれ、続く中村悠平にワイルドピッチで逆転を許した。

 不甲斐ないのは松山ばかりはない。この回は先頭の村上宗隆が打ち上げた遊飛をロドリゲスがボールを見失ってポトリ。グラブにも触れないという大失態を犯している。

 試合後、立浪和義監督は、「今日はミスから失点という形で負けました」と口を開くと、「次は取り返す気持ちで臨んでほしい。誰がどうとかではなく」と厳しい表情で語った。

 ただ、このコメントに中日ファンは怒り心頭なのだという。立浪監督の様子があまりに他人事のように見えたらしく、《起用したのはお前だろ》といった大ブーイングが吹き荒れたのだ。

「ロドリゲスは立浪監督に評価されて一軍に抜擢されましたが、まだ21歳の若手であることから、開幕から起用することには否定的な意見が多かったとも言われています。野球評論家の宮本慎也氏は、中日のショートに、軽快なフットワークを生かした守備が持ち味のルーキー・辻本倫太郎を推していました。一方、立浪監督はロドリゲスの広い守備範囲と強肩をべた褒めしていたんです。そのロドリゲスがまさかの凡ミスを連発して2失策。完全に裏目に出てしまいましたね。批判の矛先が立浪監督に向くのも当然かもしれません」(スポーツライター)

 シーズンはまだ始まったばかりとはいえ、監督就任から3年間もBクラスに甘んじている指揮官の言葉に、ファンは不安を隠せないようだ。

(ケン高田)

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