ドジャースの水原一平元通訳の解雇騒動を受けて、大谷翔平選手が会見を開いたのは3月26日のこと。11分間におよんだ会見で、大谷は「僕自身は何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それを頼んだことはない」「ブックメーカーに送金した事実はない」と自身の「潔白」を主張した。
いったいどうやって水原氏が大谷の口座から金を盗み出したのか。この日、国際弁護士の湯浅卓氏がフジテレビ系の報道番組「Live News イット！」に出演。MCの宮司愛海アナから「なぜ大谷選手自身の口座にアクセスして送金ができたのか」とコメントを求められると、湯浅氏は「隣にご本人、大谷さんご本人、生身の人間、本人がいないとできない」というのがアメリカの“常識”であると説明。榎並大二郎アナの「大谷選手が把握できないとするとどういう状況が？」という質問には、「超ハッカーとしての天才的な技能を水原さんが持ってたということだが、考えにくい」と私見を述べた。
もしも水原氏が大谷の口座に勝手にアクセスしていたらどんな罪に問われるのか。これについて湯浅氏は州法と連邦法の2つを挙げて、州法ならば4年以下の禁錮、1万ドル以下の罰金が科されると説明し、こう続けた。
「連邦法だと、とめどもなく大きくなる可能性があって、銀行詐欺罪にあたるので。銀行詐欺罪が30年以下の禁錮なんです。ただ、大谷さんの名を騙って、何度にも分けて送金されていると、その都度、銀行詐欺罪。30年、30年、30年で150年というプラスになっても理論的には驚きではないです」
これにはネット上でも《禁錮150年？》《生きてシャバに出られない》といった反応が寄せられていたが…。
「水原氏の窃盗疑惑が噴出したことで、アメリカの金融と法律に詳しい湯浅氏はメディアに引っ張りだこ。26日にはテレビ朝日系の『大下容子 ワイド！スクランブル』にも出演し、解説を行っていました。メディア慣れしているのか、しゃべりは流暢で聞き取りやすい。『イット！』でも大谷選手の会見に触れて『もし私だったら世界一な潔白な人間です、と最初に言わせました』と弁護士目線でコメントしていました。こうした湯浅氏のコメントはSNSでも大反響。大手芸能プロに所属していることもあって、しばらくはテレビに出ずっぱりになるのではないでしょうか」（メディア誌ライター）
銀行詐欺罪で「禁錮150年」とは厳しすぎるように思えるが、アメリカの司法はどんな処罰を下すのだろうか。
（福島シゲル）
