「同時感染」の可能性も!新変異株コロナと「2度目のピーク」インフルエンザに厳重警戒だ

 季節性インフルエンザの感染拡大が相変わらず続いている。昨年12月にピークとなり、いったん減少したものの、年明け以降急増し、2度目のピークを迎えているのだ。

「昨年流行したA型に代わって、今流行しているのはB型。1シーズンで2度のピークは異例です」(サイエンスライター)

 インフルエンザは毎年、暮れに流行入りしてピークが来る。ところが、今シーズンは9月ごろから流行入りしている。その理由として挙げられるのが、コロナ流行が長く続いたことによる十分な免疫を持つ人の減少だという。加えて、昨春以降、社会経済活動が活発になった。そのため、インフルエンザ流行のシーズンが例年より3、4カ月早まったと言われているのだ。

 一方、新型コロナウイルスの流行はどうなっているのかといえば、

「依然としておさまってはいません。ばかりか、新たな変異株『JN.1』が急拡大しています。WHOも注目すべき変異株に指定し、5年前の新型コロナ流行初期のようになる可能性があると警戒を呼びかけています」(前出・ライター)

 JN.1変異株について米疾病対策センターは、12月23日までの2週間に、新型コロナウイルスに新たに感染した人のうち、およそ44%がこの変異株の感染者だとしている。

「死亡や重症化のリスクが高くなっているという報告はないものの、日本では上記のようにインフルエンザの2度目のピークと重なっています。インフルエンザと新型コロナに『W罹患』する可能性も指摘されているんです」(前出・ライター)

 では感染しないための対策は!? やはり、手洗い、うがいは当然として、手指の消毒、マスクの着用、3密の回避など、かつて行ってきたことを今一度見直し、徹底するしかないようだ。

(蓮見茂)

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