ロッテ・佐々木朗希が吉井監督と「密談」放任主義がウラ目に出る「調整不足」開幕2軍危機

 試合後の千葉ロッテ・吉井理人監督のコメントが気になる。去る2月28日のオリックスとの練習試合後のことだった。2試合連続で完封負けを喫し、記者団の質問は得点好機であと1本が出ない打線のことから始まった。すると吉井監督は、こう説明したのだ。

「いや、全く今は気にしていないです。今は個人個人が課題を持っているんで」

 つまり、調整段階だから結果は二の次というわけだが、続けてこうも語っていた。

「今日の試合を見ていると、そこ(各自の課題)もちょっとぼやけているので。そこのところは、コーチたちにしっかり…」

 単に練習量を増やせばいいというわけではない。千葉ロッテのキャンプを振り返ってみると、吉井監督は「見守る」のスタンスだった。選手を信頼し、各々が開幕戦に合わせ調整すればOKの姿勢だが、28日の試合前、気になるシーンも見られた。

「開幕カードでの登板の可能性もある佐々木朗希がブルペン入りし、31球を投げ込んだのですが、それが終わるのと同時に吉井監督が佐々木のほうに近づき、2人だけでしばらく話し込んでいたんです」(スポーツ紙記者)

 佐々木は3月3日の埼玉西武戦(練習試合)で登板する予定。対外試合での前回登板となると、2月25日の韓国・ロッテジャイアンツとの一戦で、1イニングを投げ、被安打1、奪三振1だった。最速は154キロをマークしたものの、ロッテジャイアンツの打線が振り遅れている印象は見受けられなかった。

「吉井監督は佐々木に対してもそれまで自分で調整するよう任せていましたが、ここへ来て何か指導があったのではないか。今のままではヤバイと捉えた可能性もあります。3月に入れば、主力投手でもそう多くの出場チャンスは与えられない。調子が悪かったり調整が遅れていれば、2軍戦で様子を見るしかありません」(前出・スポーツ紙記者)

 佐々木の調整については「ちょっとぼやけちゃった」では済まされない。

(飯山満/スポーツライター)

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