元楽天・安樂が移籍を目指すメキシカンリーグの「給料遅配当たり前」「プロ選手の墓場」という厳しい現実

 年下選手などへのパワーハラスメントで自由契約され、メキシカンリーグでのプレーを目指していることが伝えられた元楽天投手の安樂智大。楽天を自由契約後は仙台市内の自宅を引き払い国内の別拠点で練習しつつ、韓国、台湾のプロ野球界への売り込みもしていたというが交渉はまとまらず。そんな中、2月23日にメキシコのプロ野球リーグ球団「レッドデビルズ」が公式SNSで、招待選手として安樂のキャンプ参加を発表している。

 安樂にとって、メキシコはプロ2年目の2016年に日本代表として出場し、優勝したU23W杯の開催地でもあり、思い出の場所ではあるが、事情に詳しい球界関係者は言う。

「過去にはマック鈴木、久保康友、荒波翔などがプレーしており、日本人選手にもなじみ深いリーグ。ただ、チームによって給料の遅配が頻繁に起こるなどギャラ事情は決してよくない。それでも野球を純粋にやりたいということなら〝プロを諦める〟場所として移住してプレーする道はある」

 今年1月、古巣の投手と合同自主トレをして準備をしていたとの情報もある中で、日本のプロ野球球団スタッフには「国内で復帰するなら楽天のほかない。コンプライアンス順守をすっ飛ばしてでも獲りたいレベルでの選手ではない」とされていた安樂。現時点で日本球界への道が閉ざされたいま、異国の地でひと花咲かせられるか。

スポーツ