パワハラ列島「組織の膿」全部出す(1)安樂智大は後輩ばかりか夜の嬢にも…

 ここまでハラスメントが世間をザワつかせた1年もないのではないか。部下や同僚に暴言や暴行などの嫌がらせを繰り返すパワハラ被害が、雨後のタケノコさながらに次々と表面化。過日まで黙殺されてきた声なき声に耳を傾けると、組織の閉鎖性の中でひた隠しにされてきた人間の業が出るわ出るわで‥‥。

 またも、プロ野球選手の愚行が明るみに出た。11月30日に楽天が安樂智大(27)を自由契約にしたことを発表。チームメイトに告発されたパワハラ行為を重く受け止めた、球団の決定だった。スポーツ紙デスクが解説する。

「ヒアリングやアンケートを実施して約10人の被害者がいたことが判明しました。日常的な『バカ』『アホ』という暴言や人格否定は序の口。投手会役員の立場を利用して、若手から罰金まで徴収していた。ブルペンをはじめ球団施設の整理整頓を少しでも怠るだけで、数万円規模の罰金を科せられていたといいます。その総額や用途は球団も把握できていません。ほとんどの同僚が安樂を避けていましたが、食事の誘いを断ると深夜2時、3時に何度も電話をかけて叩き起こされることもしばしば。この粘着質な性格がパワハラに拍車をかけていたようです」

 愛媛県の野球名門校・済美を2度の甲子園に導いたエース投手。14年にドラフト1位で楽天に入団するも、鳴かず飛ばずの時期が続いた。球界関係者が振り返る。

「19年までは先発として育成されてきましたが、故障を繰り返して先発ローテに定着できず。ファームを主戦場にしていた。それでも20年に中継ぎに転向するや、140キロ後半のノビのある直球とタイミングをズラすチェンジアップのコンビネーションで1軍に定着。21年から3年連続50試合以上の登板数を記録しています」

 リリーフの一角を担うようになったあたりから、不遜な態度が目に余るようになっていったようである。

「コロナの影響で外出制限があった頃はまだマシでした。アフターコロナと安樂の1軍定着が同時期なのが厄介でした。選手同士で飲みに行く機会も増えたんですが、2次会で利用するカラオケバーで酒好きの安樂から〝アルハラ〟を強要されるんです。しかも店にテキーラをピッチャーで用意させて、ショットグラスに並々と注いだものを飲ませたがる。もちろん、潰れるまで断れません。だから後輩らは、安樂との食事をなるべく避けたがっていた」(楽天球団関係者)

 そんな傍若無人なふるまいはチームメイトに対してだけではなかった。地元・仙台市内の飲食店関係者が耳打ちする。

「市内の複数のピンク店からNG客にされています。というのも、許されていない過剰なオプションを求めてくるから。デリ嬢たちのネットワークに、警戒すべきNG客として自宅マンションの場所まで共有されているといいます。その上、素人にも節操なく手を出そうとするんです。SNSのDMはもちろんのこと、繁華街の携帯ショップで一目ぼれした店員にまで声をかける始末。開口一番『オレ、安樂やけど』とやって、ポカンとされていたようですが‥‥」

 球団の発表によれば、安樂のパワハラ行為を見聞きした選手は、約40人にも上る。にもかかわらず、これまで表沙汰にならなかったのには、あるベテラン投手の存在も見え隠れする。

「ロッカールームで下半身を丸出しにさせた状態で逆立ちさせて、野球用のソックスを被せて笑いものにした一件に、田中将大(35)の関与がささやかれている。田中にとって安樂はかわいい後輩の1人。21年に古巣復帰して孤独だった田中に、真っ先に歩み寄ったのが安樂でした。食事会や自主トレにもベッタリですからね。田中の存在が安樂を増長させたのは否定できません」(楽天球団関係者)

 さらに責任を追及されるべき人物がもう1人。今季までチームを率いた石井一久シニアディレクター(50)である。

「完全に雲隠れを決め込んでいる。今季までの監督がパワハラ問題を知らないはずがない。森井誠之球団社長(49)ですら、石井本人からの具体的なヒアリングができずにいる。そんな状況を知ってか知らずか、夫人の木佐彩子(52)は社長の会見前日に仙台市内で牛タンを食べたことをSNSに投稿するノー天気ぶりですが‥‥。現状、田中は自身のⅩで『問題があれば率先して注意すべきであった』と謝罪こそしましたが、石井SDともども処分が下される気配はありません」(スポーツ紙デスク)

 パワハラ男1人をスケープゴートにして、球団はすべてを隠蔽してしまうのだろうか。

(つづく)

*「週刊アサヒ芸能」12月14日号掲載

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