「朝生」田原総一朗氏の「共産党は企業が敵だと思ってる」露骨発言にスタジオ大荒れ!訂正を求める声も…

 自民党政治資金パーティーの裏金問題をめぐり、いよいよ2月28日、29日に衆議院政治倫理審査会が開かれる。公開か、非公開か。松野博一前官房長官ら、安倍派の幹部は説明責任を果たすのか。関心が集まる中、23日深夜放送のテレビ朝日系「朝まで生テレビ!」では政治とカネをテーマに、与野党の議員や政治ジャーナリストらが集まり徹底討論。司会の田原総一朗氏の発言が物議を醸している。

 番組終盤、若者世代に蔓延する政治へのあきらめ、絶望といったワードが出ると、日本共産党の山添拓参議院議員は「国民一人一人の若い世代を含めた要求や希望を見ない政治を自民党がやってきたから」と指摘。さらに「その一端が裏金問題であらわになったんじゃないかと思うんですよ。なぜなら企業団体献金にたかるように献金を求めてその企業が求める政治をやってきた。国民そっちのけですよ」と批判した。

 山添議員は法人税引き下げや消費税アップ、原発稼働といった事業者側の要求に自民党政治が応えてきたと持論を展開すると、司会の田原氏は「もしも企業側の要求に応えてきたら日本の経済は成長していいんだけど、成長してないじゃない」と反論。すかさず山添議員が「だからですよ。企業の側の要求にばかりに目を向けて」と返すと、田原氏は机をバンッと叩いて「違うって!企業の要求に応じるならば、経済は成長するはずなんだよ」と繰り返した。

 続けて山添議員が「その成長というのが、“大企業が儲かればいい”という成長理論になってるからだと思います。だから株価が上がっても暮らしは良くならないわけですよ」と主張すると、田原氏は矢継ぎ早にこう語った。

「共産党は企業が敵だと思ってんだから」「共産党は企業が敵だからいい」

 田原氏の「共産党は企業が敵」との発言に、山添議員は「そんなこと言ってないですよ」「間違いだから訂正していただきたい」と食い下がるも、田原氏は訂正することなく、番組は進行していった。

「田原さんの共産党への嫌悪が露骨にあらわれた放送回でした。自民党の片山さつき参院議員や自民党寄りと言われる田﨑史郎さんには話す機会をたっぷり与える一方で、山添議員が意見を述べているのに、途中で遮る場面もいくつかあり、視聴者からは『司会者は公平であるべき』『共産党は企業が敵と断言してビックリ』『これは謝罪案件』などと訂正を求める声が殺到していました」(メディア誌ライター)

 日本共産党といえば、政党助成金や企業・団体献金を受け取らない政党と知られているが、「企業が敵」とする発言はさすがに“決めつけ”と批判されても仕方ないかもしれない。

(福島シゲル)

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