「海猿」原作者が伊藤英明に投げかけた指摘で判明した「原案者と勘違い?」残された違和感

 俳優・伊藤英明の「海猿原画」がさらなる波紋を呼んだ。

 伊藤は今月2日に自身のインスタグラムを更新し、主演したドラマ「海猿」への思いを吐露。「記事を読みました。『海猿』は僕にとって一生の財産です。いまだにありがたいことに『海猿』が大好きでした、と声を掛けて下さる方、手紙を下さる方、インスタグラムにメッセージを下さる方が沢山いらっしゃいます」と紹介。

 続けて「約20年前、現場に出向いて下さり佐藤先生に頂いた原画を今も大切にしています。撮影に携わった全員で過ごした時間も作品も自分の宝物です」と綴り、「海猿」の原作者・佐藤秀峰氏のサインが入った原画の写真をアップしていた。

「記事を読みました」というのは、佐藤氏が「海猿」を巡ってフジテレビとトラブルとなり「絶縁」に至った経緯を明かしたnoteのこと。その中では、佐藤氏が映画の撮影現場を見学した際、伊藤から「原作者?しゃべんなきゃダメ!?」と吐き捨てられたことが明かされ、佐藤氏は「嫌なヤツだと思いました」としていた。

「突然、伊藤が原画をアップしたのは、佐藤氏からの『嫌なヤツだった』発言で失墜したイメージを回復させるためだったという見方もできます」(エンタメ誌ライター)

 ところが伊藤の投稿を受け佐藤氏は「僕が撮影現場を訪れたのは2012年(もしくは2011年?)の一度きり」と明かした上で、「2005年に伊藤さんが会ったという『佐藤先生』とは、一体誰だったのでしょうか」と疑問を投げかけており、SNS上では「一体どうなってんの?」と疑問の声が渦巻いているのだ。

「原画とサインは本物だと思われますが、佐藤氏自身が現場に行っていないとハッキリ言っているとなると、伊藤の勘違いということになる。伊藤は『海猿』の『原案者』である小森陽一氏が『海猿』の映画第2作『LIMIT OF LOVE海猿』(2006年公開)の撮影現場にお土産として原稿用紙10枚ほどの『252 生存者あり』のプロットを持参したことを明かしており、『とにかくうれしかったのを覚えています』と語っています。ひょっとすると原案者と原作者を勘違いしている可能性はありますね」(映画ライター)

 約20年も前の話であることから記憶が曖昧なのは仕方ないが、そもそも伊藤が最初から佐藤氏に当時の非礼を詫びていれば、ここまでややこしい話にはならなかったのではないか。いずれにしても伊藤が原作者の佐藤氏の顔を知らなかった可能性は捨てきれず、改めて原作のあり方が問われている。

(ケン高田)

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