宅配ピザチェーンの大手「ドミノ・ピザジャパン」の店内で撮影された不適切動画が拡散されたのは2月12日のこと。動画にはアルバイト従業員が、鼻の穴をほじった手でピザの生地をこねる様子が収められ、当該店舗は同日付で営業を停止。ドミノ・ピザは「ご不快な思いとご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
13日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)はいち早くこの問題を取り上げ、問題が発生した尼崎店の前から中継。店舗前には、洗浄済みのトレイが並べられ、店内では、従業員が電話の応対に追われている様子だった。
「読売テレビの制作ということもあって、関西で起きた騒動にはかなり時間を割いていました。問題の動画について、『左の人指し指で鼻の穴をほじるような行為』『左中指をピザ生地にこすりつける様子』などど細かい点についても説明し、リモート出演した元埼玉県警の佐々木成三氏は『警察から見たら“犯罪動画”なんですよね』と厳しく糾弾していたのが印象的でした」(メディア誌ライター)
佐々木氏はこの“犯罪動画”に関わった従業員について、「店の休業」「解雇」「損害賠償」といったリスクに対する「想像力」が欠如していると指摘し、「ここまで教育がなってないんだろうな」とコメントしていた。さらに「企業側で対策するのは難しい」としたうえで、「情報モラルというのは子供の時から学んでいくこととコミュニティが大切」と前置きしてこう続けた。
「この動画が危険だぞ、という危険を知るようなコミュニティっていうのはSNSでは作れないと思っていて、これを学校の中で縦の価値観と触れ合う、教育をどう作っていくのかっていうのが課題なのかなと感じていますね」
この主張に、SNSでは《学校で教えることか?》《学校教育は関係ないやろ》《そんなもん親が教えるべき》とツッコミの声があがっていた。
「これまで番組では幾度もバイトテロや迷惑動画を扱ってきましたが、司会の宮根誠司さんもかなり憤慨した様子。確かに、バックヤードに監視カメラを設置したり、社員がつきっきりで見守れば、ある程度は防げるかもしれませんが、宮根さんが言うように、コストがかかり、結果的には値上げという形で客に跳ね返ってしまう。とはいえ、佐々木さんが言うように、学校教育に委ねるとなれば、ただでさえ休みが取れない教員に負担がかかることに…。ネットモラルの教育を学校に押し付けるのは無理があるかもしれません」(前出・メディア誌ライター)
番組で宮根が主張したように、何億円、何十億円もの巨額損害賠償請求を抑止力にするしかないかもしれない。