「持ち逃げはやめて…」高級腕時計シェア会社「突発解散」で利用者に激震!

 高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」が1月31日で運営を終了することを発表し、腕時計を預けていた利用者から不安の声が上がっている。

「トケマッチ」はロレックスなどの高級腕時計を所有者から預かり、借りたいという人にレンタルするシェアリングサービス。所有者は腕時計の値段、ランクなどにより月額使用料が受け取れる仕組みになっている。WEBサイトを見ると、腕時計の評価額が100万~150万円以下の場合、月額1万9900円が受け取れるとある。

「トケマッチ」を運営する大阪市中央区の合同会社ネオリバースは、WEBサイトに「法人解散によるトケマッチの今後について」という文書を掲載。「預託商品は順次、ご登録住所にご返却させていただく流れとなります。現時点において弊社の解散手続き及びレンタル中等の事情により、明確なご返却日につきましてはご回答できかねますことをご了承ください」と説明。返却は6ヵ月を目安に発送するとしている。

 現在、LINEオープンチャット内の「トケマッチ」チャットグループには450人以上が参加。中にはすでに警察や消費者センターに相談している人もおり、みな時計が本当に手元に帰ってくるのか心配しているようだ。

「同社は情報番組『THE TIME,』(TBS系)で『預けませんか。トケマッチに』というテレビCMを展開しており、信用して高級腕時計を預けた人も少なくなかった。消費者センターではすでにネオリバースが存在しない会社になっていることから、間に入って交渉することができず、弁護士への相談を勧めているようです。中には総額1000万円近い腕時計を預けた人もいて、本当に返却されるのか不安を漏らしています」(情報誌編集者)

「トケマッチ」は最近まで供給過多を理由に新規の腕時計預かりを停止していたが、倒産直前の2023年12月に大々的に新規預かりを再開したとの情報もあり、利用者から「持ち逃げするのでは?」と不安の声が上がっていた。

 代表者は1日も早く説明責任を果たし、利用者の不安を払拭する必要があるだろう。

(ケン高田)

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