「世界未開グルメ=異国で愛される地元メシ」を紹介するバラエティ特番『世界未開グルメ』(日本テレビ系)が12月24日に放送されたが、ある料理を“未開”扱いしたことに一部の視聴者から批判を集めてしまった。
同番組はお笑いコンビ・ハライチとタレントの佐藤栞里がMCを務める特番で、まだ見ぬ“地元メシ”を世界各地で発掘するという内容だ。「未開グルメ」はランキング順で発表され、それぞれリポーター役の芸能人たちが地元メシを堪能するロケVTRが放送された。物議を醸したのは元AKB48でタレントの野呂佳代(40)がリポーターを務めたロケだった。
「野呂が訪れたのはトルコ・イスタンブール。第10位にトルコのB級グルメ『タントゥー二』が、第9位にトルコが誇る世界最古のお菓子『ロクム』がランクインしました。番組内でも紹介されたのですが、トルコ料理と言えば世界三大料理のうちの1つ。そう紹介しておきながら、“未開グルメ”としてトルコの料理が紹介されたことに違和感を覚えた視聴者が多く、SNS上では《トルコ料理を未開グルメ呼ばわりする日テレおかしい》《このタイトル、トルコの人の目に入ったら“未開はお前らやろ”て思われる。無知な上に失礼》《そもそもロクム有名だし、トルコ料理は世界三大料理なんだから未開料理なんて言っちゃダメ》《トルコに言うのは当然ありえないけど、よその国に対して「未開」っていうの失礼すぎるからやめた方がいい》など、批判のコメントが寄せられました」(テレビ誌ライター)
“トルコのB級グルメ”として紹介された「タントゥー二」は、ピリ辛に炒めた牛肉とパセリなどの野菜を薄焼きのパンで包み、ヨーグルトとソースをかけた鉄板の地中海料理だ。VTR中には取材先の店主が「週末はヨーロッパからたくさんの人が食べに来てくれる。世界中の人が喜んで帰っていくよ」と、タントゥー二の人気を誇らしげに語るシーンも。これを“未開グルメ”と紹介するのは失礼だと批判されるのも頷ける。
(浜野ふみ)