クリスマスシーズンにヨーロッパを中心に世界中で流行している「ワマゲドン」というゲームをご存じか。
「ワマゲドン」は、12月の頭からクリスマス・イヴが終わるまでの間、イギリスのポップデュオ「ワム!」のヒット曲「ラスト・クリスマス」を聴かずに過ごせるかチャレンジするゲーム。もし聴いてしまった場合は、「#Whamageddon」とハッシュタグをつけて、SNSに失敗を報告しなければならないルールだ。
一方、他のプレイヤーにわざと「ワム！」の動画を送り付けるなどして、曲を再生させることもルール上認められており（「ワムハラ」という）、この時期、世界中で“バトルロイヤル”が繰り広げられているのだ。
WEBメディア記者が解説する。
「『ワマゲドン』はGTPlanetというインターネットフォーラムで2010年に行われたのが最初といわれています。一見、馬鹿馬鹿しいゲームのようにも見えますが、世界中にはこれに真剣の取り組んでいるユーザーも多く、この時期になると、阿鼻叫喚のツイートが投稿されています。12月2日には、イギリスのサッカーの試合のハーフタイム中に、DJが『ラスト・クリスマス』を流し大炎上しています。DJはちょっとしたイタズラ心で、会場を訪れた約7000人を脱落させようとしたようですが、怒りのコメントが殺到し、謝罪に追い込まれました。日本でもゲームを楽しんでいる人は少なくなく、むやみに動画を貼り付けるなどすると、トラブルに発展するかもしれません」
「ワム！」の「ラスト・クリスマス」は1984年にリリースされ、日本でも累計売り上げ100万枚を突破する大ヒット曲。この時期に流れるクリスマスの定番ソングになっているため、ヘビロテしている人もいるだろうが、くれぐれも周囲に人がいないことを確認することをお勧めしたい。
（ケン高田）
