東京・明治神宮外苑で12月25日まで行われている、国内最大級のクリスマスイベントとして話題の「東京クリスマスマーケット2023」。ここに参加したとあるX(旧Twitter)ユーザーが、出店でソーセージの盛り合わせを頼んだところ、イメージ画像とあまりにも違っていたとして商品ポスターと実物の比較写真を投稿、波紋を広げている。このところ、グルメイベントの“写真詐欺”がたびたび話題となっているが、原因は何なのか?
「このユーザーは出店している飲食店のメニューポスターに引かれて1000円のソーセージ盛り合わせを注文。ところが実物は大違いで、『5種類の盛り合わせ頼んだら 冷たいソーセージ1種類5本出てきた』と、見本を添えて実物写真を投稿しています。確かにイメージ画には大ぶりな5種類の異なるソーセージが描かれており、英語でも『Five kinds of sausages(5種類のソーセージ)』と明記されていますが、実際の写真では小ぶりな同じ種類のソーセージしか入っていなかったとのこと。このユーザーによると、蓋が閉まったボックスで提供されたため、フードコートに移動した時点で5種類でないことに気づき、混雑していたことから返品をあきらめたといいます」(ネットライター)
この投稿には、スカスカおせち騒動を引き合いに出し《令和版バードカフェじゃん》など出店者を批判するリプライが数多く寄せられた。なお、J‐CASTニュースがソーセージの盛り合わせを販売した「Junkie Food Stand」の責任者に取材しところ、当初は5種類のソーセージを用意していたが、ビールに合うソーセージの売れ行きが良く欠品したことから、あらびきなど見た目が似たソーセージを5種類しか用意できなかっという。ただ、見た目が似ていてアルバイトが作業していたこともあり、1種類5本が入ってしまったものもあった可能性があると説明している。
「今年8月には、『ファイナルファンタジー14』のイベント会場で販売された1000円の焼きそばが麺だけの具なしだったことが話題になりましたし、4月から5月にかけてお台場で開催された『肉フェス』ではメニュー写真と実物がかけ離れた商品が数多く販売されたことで物議を醸しました。こうした事態が多発するのは、主催者側が出店者の確認をしっかりとしていないことにも一因があります。最近のイベントでは名前も聞いたことがないデリバリーのゴーストレストランのような店舗も出店していますし、不慣れなアルバイトが調理しているケースも多く、写真とはかけ離れたメニューが提供されてしまうことがあるのです」(フードジャーナリスト)
今年は「デスマフィン騒動」も大きな社会問題となっており、イベントの主催者には出店する店舗のメニュー確認も厳しく行ってもらいたいものだ。
(小林洋三)