日本人の7割が「商品パッケージのまま配達」でもOKだって? Amazon調査の深意

 Amazonジャパンは「オンラインショッピングと配送用梱包に関する意識調査」の結果を発表し、日本の消費者の7割以上は追加梱包せずパッケージのまま商品を受け取ることに抵抗感がないことが明らかとなった。購入した商品を近所に知られてしまっても問題ないのだろうか。

 この調査は今年10月にオンラインショッピングをする日本在住の18歳以上2000人を対象におこなわれたもので、調査に参加した半数以上の人が商品をパッケージのまま配達することに対して「追加の梱包を処分・リサイクルする時間を省くことができる」「梱包資材の削減につながる」といったメリットを感じているという。なお、Amazonでは2022年に全世界に出荷した商品のうち11%は追加梱包を省いた形で配送しており、荷物の軽量化や配送に伴うパッケージあたりの温室効果ガスの排出量を削減したという。

 ちなみに、Amazonではメーカー各社との協業や物流拠点オペレーション、配送プロセスの改良を重ねることで、より多くの商品の追加梱包をなくす取り組みを進めており、ベビー用の紙おむつや掃除道具、ペットボトル飲料などの商品をパッケージのまま届けている。その一方で、本やコレクター商品などプライバシーに関わる商品については、機械学習などの技術を用いて商品群を分析し、梱包して届けているのだとか。

「今は置き配で家の玄関などに商品が配達されるケースもあるため、中にはどんな商品を買ったか近所の人に一切知られたくないという人もいるでしょう。そんな方には、コンビニや宅配業者の営業所での受け取りや宅配ボックス『Amazon Hub ロッカー』などを受け取りに指定すれば、周囲に買った商品を知られることもありません。梱包を出来るだけ減らすことでダンボールの処理の手間が省けますし、何よりエコですからね。今後もこの取り組みは続けてもらいたいものです」(ITジャーナリスト)

 ブラックフライデーで大量に商品を購入しても、以前より梱包の処理が大変でなくなったと感じた人も多いのではないだろうか。

(小林洋三)

ビジネス