迷惑YouTuber撃退へ! ラーメン二郎が「撮影全面禁止」を弁護士名で掲示

 今や全国に44店舗ある「ラーメン二郎」。関東では絶大な人気を誇り、「ジロリアン」と呼ばれる熱狂的なファンがいることでも知られている。そのラーメン二郎が店舗での写真、動画の撮影を全面的に禁止したことが分かり、ファンをザワつかせている。

 ラーメン二郎は、豚骨しょうゆスープにワシワシとした食感の極太麺、茹でた山盛りのもやし&キャベツと「ぶた」と呼ばれる分厚いチャーシューに、粗みじんの生ニンニクが特徴のラーメンだ。東京都港区三田に本店を構え、そこからのれん分けした店が関東を中心に点在している。

 これまでは自身が注文したラーメンのみ撮影OKという店が多かったが、「他のお客さんや、店員を絶対に撮らないでください」と書かれているところも多く、中には「スマホをカウンターより上に上げないでください」と神経を尖らせている店主もいた。

 ラーメン二郎府中店が11月27日にSNSに投稿したツイートには、「インスタグラム・YouTubeはじめ写真・動画の撮影は当店舗だけでなく、他のお客さまにも、ご迷惑になりますので、お止めくださるようお願いします」という張り紙を掲載しており、「YouTuber無事死亡」などとネットをザワつかせている。
 
 ラーメンライターが語る。

「ラーメン二郎は、店員から『ニンニク入れますか?』と聞かれたらトッピングをコールするなど、複雑な暗黙のルールがあり、これまでにも店と客がトラブルになるケースは少なくありませんでした。また近年は、食事の様子をYouTubeにアップする客が後を絶たず、他の客の映り込みなどがたびたび問題視されていました。今回の“注意書き”は、店の営業審査委員会の弁護士の名前を添えて出されていることから、YouTuber撃退のかなり強い意志を感じます」

 同店は一度に調理する分を「ロット」と呼んでおり、1ロット分の客が入れ替わるのを前提で調理しているため、食事もそっちのけで撮影をしていると、店だけでなく他の客にも迷惑がかかる。今回の撮影禁止令は、一見厳しそうに感じるものの、多くのジロリアンは歓迎しているようだ。

 ルールが厳格になっていくのは客にとってはやや窮屈に感じるが、原因をつくっているのは客側の一部であることはたしか。SNSにアップしたい気持はぐっと押さえて、今後は食事に集中した方が良さそうだ。

(ケン高田)

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