JR東日本が、上越新幹線で試行販売しているホットコーヒーの車内販売をさらに拡大すると発表した。
2019年6月30日限りで同社の新幹線や在来線特急でのホットコーヒーの販売は終了していたが、復活の兆しを見せていることに賛同の声があがっている。
「JR東日本では乗客からの要望が多かったため、7月から上越新幹線の一部列車でホットコーヒーの車内販売を試験的に再開させていました。その反響を受けて、10月7日からは北陸新幹線『かがやき』『はくたか』で、11月1日からは東北新幹線『はやぶさ』で、それぞれ250円で販売を拡大させるといいます」(乗り物ライター)
この発表に対しネット上では、《車内販売の売れ筋商品、ホットコーヒーをやめてしまったことを残念に思っていました。復活は大歓迎》《販売が落ちてきていたとはいえ人気ナンバー1商品をやめてしまうのには疑問があった。今後もどんどん拡大していってほしい》《新幹線に乗りながら飲むホットコーヒーは本当に至高の時間。よくぞ戻ってきてくれた》など復活を喜ぶ声が多く見られた。
「車内販売のホットコーヒーは駅ナカ店舗が充実したことで売上が減少し、これが原因で販売終了したとされていますが、利益率も高いのになぜ、という疑問の声も少なくありませんでした。ただ、実は販売終了にはもう1つ、『手間が掛かる』という理由もあったのです。まずは事前にコーヒーを作る必要があり、客の目の前で安全に注ぐという技術も必要になる。この作業をするためにはある程度、訓練もしなければなりません。そのため人手不足ということもあって終了していたのです」(乗り物ライター)
こうした紆余曲折があって「終了→再開→拡大」したホットコーヒー販売。JR東日本では、今後はアイスクリームの再開も検討しているという。鉄道の旅の楽しみがまた1つ増えることは、利用客にとって朗報に違いない。
(小林洋三)