「バーカと言って…」玉川徹氏の詐欺撃退法に「危険すぎる」「あり得ない」

 9月11日から12日にかけて、カンボジアを拠点とする日本人詐欺グループが摘発された。拘束されたのは25人。同グループは主に「老人ホーム入居権詐欺」をはたらいていたと見られている。

 これを受けて、一連の詐欺事件を取り上げたのは9月19日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)。奈良県で実際に起きたケースでは、70代女性に住宅メーカーを名乗る男から「老人ホームの入居権が当たった」と連絡が入り、それをきっかけに「名義貸しは犯罪だ」などと脅迫され、結果的に約9300万円を騙し取られた。

 一方、香川県の70代女性がターゲットにされた事例では、老人ホームの運営会社を名乗る男から「裁判になると思う」「逮捕されて収監される」と脅迫されながらも、その女性が警察に相談したことで騙し取られずに済んだという。

 詐欺の入り口が「老人ホームの入居権に当選した」という電話であることから、コメントを求められた元テレビ朝日社員の玉川徹氏はこう語った。

「『あなた当選しました』って僕が小学校の時からありますよね。これ、『あなた何かが当選しました』って心当たりのない当選の話をしたら、もうすぐに『バーカ』って言って切ればいいんですよね。『バーカ』くらい言ってやらないとなんかこう…」

 挑発的な詐欺撃退法を提案したところで、MCの羽鳥慎一アナウンサーは「(言わないと)もう1回くるかもしれない?」「そういうこと言う人は『面倒くさそうだな』って(思われるかもしれない?)」と、ジャーナリストの多田文明氏に尋ねると、「バカまではアレですけど」と前置きして、「ちょっと強い口調でいえば、『コイツは厳しい』って…」と“詐欺リスト”から外れる可能性を示唆していた。

「怪しい電話とはいえ、さすがに『バーカ!』と言って電話を切るのはかなりの度胸と判断力が試されそう。SNSでは《そんなこと言ったらピザが100人前届くぞ》《あり得ない撃退法》《犯罪グループを刺激しないほうが…危険すぎる》などと“仕返し”のリスクを指摘するコメントが多く見られました。確かに、詐欺グループのリストには氏名や電話番号、それに住所や勤務先まで掲載されていることもあるので、万が一のことを考えたら適切なアドバイスとは言えないかもしれません。一人暮らしの高齢者ならば、なおさらです。その後、玉川さんが言っていたように、未登録の番号からかかってきた電話には出ないという方が最善策のように感じます。もしも宅急便や病院関係など、詐欺ではない別の要件ならば、留守番電話にメッセージが残るはずですからね。『バーカ』はやりすぎかもしれません」(犯罪ジャーナリスト)

 いずれにしても、高齢者の財産を騙し取ろうとする“バカ”がこの世から一掃されることを願ってやまない。

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