ハンバーガーチェーンの中でもコアなファンが多いことで知られる「バーガーキング」が5月17日、運営する99店舗のうち22店舗を閉店することを発表。ネット上では悲しみの声があふれていたが、20日に運営元であるビーケージャパンホールデンングスは日本撤退を否定。今年中に20店舗のオープンを、20年にはさらに20店舗以上のオープンを目標にしているとし、ファンは《業績が悪いのか? それとも良いのか?》と振り回される格好となっている。
「バーガーキングは1993年に日本に上陸し、西武グループやJT、ロッテと運営元を変えながら、過去には日本から撤退してこともありました。現在は香港の投資ファンド『アフィニティ・エクイティ・パートナーズ』が日本での販売権を獲得し、『ビーケージャパンホールディングス』を設立して運営していますが、業績は公表されていません。そのため、大量閉店が報道された際にはファンも《また撤退か!》と心配になったのだと思います」(経済誌ライター)
一連の騒動にSNS上には、《これは成長戦略のための店舗の見直しという捉え方で良いのかな》《マジでバーガーキングの業績はどうなっているんだ》など、様々な憶測が溢れている。
「戦略の見直しを図るわけですから、経営自体は好調ではないでしょう。日本ではマクドナルドの一強状態で、最近では2位のモスバーガーも不振にあえいでいますし、バーガーキングもテコ入れ材料が欲しい時期だったことは間違いありません。来年は東京五輪も控えていることから、世界シェアでは2位のバーガーキングがインバウンド需要を取り込み成長していく可能性も十分にあると思います」(経済評論家)
完全撤退は無くなったことから、まずはファンもひと安心か。
(小林洋三)