日本時間17日のレンジャース戦で42号を放ち、MLBアメリカン・リーグの本塁打数トップをひた走る、エンゼルスの大谷翔平選手。
いまや大谷選手の活躍が元気の源という日本人も多い中、大谷礼賛の過熱ぶりに冷や水を浴びせるような発言がラジオ番組から飛び出した。
サンフランシスコ在住のお笑いタレント・野沢直子が「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)に出演。ナイツ塙宣之から「大谷翔平ってそんなアメリカで人気ないよって言う人がいるんですけど、メチャクチャ人気ありますよね?」と話を振られるとあの何でもしゃべる野沢らしくなく、少々口ごもり気味に「なんか若干炎上したら嫌なんだけど…」と前置きしてこう語り始めた。
「やっぱりアメリカって、バスケとアメフトなわけよ。だからそこらへんはキラキラしてるんだけど、野球ってそこに比べるとちょっと地味なスポーツっていう印象があるから」
日本では「ショウヘイ、ショウヘイ」と大騒ぎだが、「なんか温度差があるかな?」と正直な感想を述べたのだ。現地を知るスポーツライターもこう言う。
「ホームランを量産する大谷に日本のメディアは『全米が熱狂』と煽りますが、正確に言えば“全米のコアな野球ファンが熱狂”となります。何なら、メッシが加入したメジャーリーグサッカーのほうが人気が高いぐらいです。ライブ中継の視聴率でいうと、MLBはプレーオフ以外は全スポーツ番組の上位200位に1試合も入りませんからね。『野球好きな人は野球見るんだけども…』という野沢直子の言う通りだと思います」
だからだろうか、今回の野沢の率直な感想は炎上するどころか、「野沢さん、正直でいい」「実際はそうだとみんな薄々気づいてる」「メディアが持ち上げまくってるのはずっと違和感があった」と、同調する意見も目立った。
「大谷が所属するエンゼルスの人気も、公式SNSのフォロワー数ではメジャー30球団中ちょうど真ん中の15位。大谷人気で日本人がフォローしてこの順位ですから、アメリカ国内だけなら“中の下”の不人気球団です。そうした状況を鑑みると、やはり『大谷に全米が熱狂』というのは大げさすぎると言わざるを得ません」(前出・スポーツライター)
それでも、そんな不人気球団からアメリカの野球ファンなら知らない人がいない存在に上り詰めた大谷が“もの凄い選手”であることは紛れもない事実。本塁打王を獲れば、それこそ日本中が熱狂することは間違いない。
(飯野さつき)