「炊飯器の内釜を火にかけたらご飯が炊けた」投稿が物議!「危険な調理」が横行する原因

 炊飯器の内釜をダイレクトに火にかけたらご飯が炊けた——。X(旧Twitter)に投稿されたツイートが物議を醸している。最近ではこうした想定外の使用方法にメーカーが注意喚起をすることが増えているが、なぜ危険な調理をする人たちがあとを絶たないのだろうか?

「問題となっているのは7月30日のツイートで、『炊飯器が壊れたから』とIHクッキングヒーターでサイズの合わないガラス蓋をした内釜を直接加熱し、ご飯を炊く様子が画像と共に投稿されています。また、この投稿者は強火で沸騰させ、沸騰したら弱火で15分、火を止め15分で蒸らすという内釜を火にかけてご飯を炊く方法も投稿。《(炊飯器が)壊れた時の非常用にメモしておきます》といったリプライも寄せられていました」(ネットライター)

 しかし、炊飯器の内釜は直接火にかける想定で作られていないといった指摘が相次ぎ、炊飯器を販売する象印マホービンの公式サイトにある「なべの変形や、フッ素被膜がはがれる原因になりますので、直火での使用はしないでください」というFAQを紹介するユーザーもいた。また、サイズの合わないガラス蓋を使用していることに対して、ガラスが割れて大惨事になる可能性があると指摘する声も見られた。

「この投稿者は炊飯の基本をご存じのようなので、普通の鍋でもご飯を炊くことができるのにあえて炊飯器の内釜を使用しているように思えます。やはり、物珍しい調理法の方がSNS上ではバズるので、わざと本来の使い方ではない調理をする人たちも少なくないのです。先日、『ポテトチップス』の袋をそのまま加熱して調理するオムレツのレシピに対して、カルビーが公式Xで『推奨しません』と呼びかけたことも話題になりました。こうしたメーカーが想定していない調理法は本当に危険なことが起きる可能性がありますからね」(フードジャーナリスト)

 バズりそうだからといって絶対にマネしてはならない。

(小林洋三)

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