国連人権理事会の専門家が「深く憂慮すべき疑惑」と指摘したジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(故人)による性加害問題。8月4日には「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が記者会見を行ない、代表の平本淳也氏はジャニーズ事務所の被害者へのメンタルケアについて「ケアされるどころか、けなされている」とコメントするなど、被害者への対応に批判が集まっていた。
そんな中、8月6日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)では、一連の流れを説明し、MCの爆笑問題・大田光は、藤島ジュリー景子社長について、同世代の目線で持論を展開。「物心ついた時からアイドルの中で育って、叔父さん(ジャニー喜多川前社長)がカリスマでっていう中で育っていったわけですよね」と説明し、88年に出版された「光GENJIへ—元フォーリーブス北公次の禁断の半生記」(北公次著)に触れて、以下のように語った。
「ジャニーズにいた中で育ったジュリーさんが、親(故・メリー喜多川氏)や叔父さんにそれを追及できる立場に、当時あったかどうか。確かに責任はあると思うんだけど、この真相を本当に究明するならば、まずジュリーさんのメンタルもケアしながら、そういうことができる精神状態を保ちながら、冷静に見れるように、全体がケアしなきゃなんないから、これ、なかなか難しいと思うんだよね」
これにすぐさま異論を唱えたのは元衆議院議員でタレントの杉村太蔵だった。
「だとしたら、今の社長、ジュリーさんがこの問題に対応できる精神力がないんだったら、やっぱり(社長を)辞めたほうがいいと思う。新しい経営者になって。これ社長のいちばん重要な責任、社長としていちばんやらなきゃいけない仕事だと思います」
被害者のメンタルケアが不十分だったと指摘される一方、太田光は事務所社長のメンタルケアの重要性を説いたのだが、それを真っ向から否定したことで、ネット上では《太蔵もたまにはいいこというな》《そんなにハッキリ言って大丈夫か》《自民党には忖度してもJには忖度なしか》といった声が寄せられていた。
「旧統一教会の問題にしても、太田さんは何度も教団を擁護するような発言をして炎上していますが、意見のバランスを常に意識しているそう。一方的に加害者側を攻めているばかりでは、なかなか議論が前に進まないこともありますからね。仕事の面でも、太田さんは木村拓哉さんとの親交が深く、ジャニーズタレントと共演する機会も多い。一方、杉村さんといえば、テレビではお昼のワイドショーが主戦場ですから、ズバッと物が言えたのかもしれません」(テレビ誌ライター)
太蔵にはこれからも本音トークで番組を盛り上げてほしい。