「不正が発覚してからは、どの店も閑古鳥が鳴いています。ある都内の店舗では1日の来客数が5人という日もあったとか。することがないので1日中、店のそうじや草むしりをやっている社員もいます。先行きに不安を覚える社員が多い中、兼重宏行前社長は後処理を新社長に押し付けて雲隠れ。トップとしてあまりにも無責任ですよ」
ビッグモーターの現役社員が憤慨するのも無理はない。保険金不正請求問題を受けて、7月26日付で息子の兼重宏一前副社長とともに引責辞任した兼重宏行前社長。7月25日の会見以降、公の場に姿を見せていない。そんな中、マスコミ各社は東京都内の兼重宏行前社長の自宅をマークしているという。週刊誌カメラマンが明かす。
「3年前に宏行氏が高級住宅街に建てたのが、敷地面積約500坪の大豪邸。高い塀に覆われていることから、近所では“要塞”と呼ばれているとか。通行の妨げになるため、さすがに中継車までは出していませんが、新聞や雑誌の記者、ワイドショーのディレクターが張り付いて、近影や肉声を拾おうと躍起になっています。何より、マスコミの狙いは、問題が発覚して以降、行方をくらましている元副社長の宏一氏ですよ。彼もこの邸宅に住んでいたと見られ、海外渡航説も流れていますが、もしも近影が撮れたら大スクープですからね。なお、ここに住み始めて以降、ゴミの出し方で近隣住民と揉めたようで、ご近所付き合いはほとんどなかったとか」
じつはこの“ビッグモーター御殿”があるエリアは、芸能人が多く住んでいることで知られているようで…。
「今は売却してしまいましたが、市川團十郎さんや石田純一さんが立派な邸宅を構えていました。何しろ近くに各国の大使館があることから、治安が良いんです。現在も付近に住んでいる芸能人を挙げれば、観月ありささんや藤原竜也さんといったところでしょうか。ここまで多くのマスコミ関係者がうろついては、うかつに散歩もできないのでは…。とんだトバッチリですよ」(前出・カメラマン)
今回の不正問題で迷惑をこうむった芸能人はCMに出演していた佐藤隆太だけではなかったようだ。
(倉田はじめ)