建設申請ゼロで延期説も…大阪万博、挽回の秘策は「生きた心臓展示」か

「絶対遅らせないという思いで一致団結して進めていく」

 7月25日、大阪府の吉村洋文知事は山梨県で開催された全国知事会議で、2025年4月に予定されている大阪・関西万博について力強く宣言。開催まで2年を切っても、万博に参加する国・地域からパビリオンの建設申請が一件もないことが発覚し、さらには建設資材の高騰や人手不足の問題が叫ばれている。

「大阪万博には、約150の国と地域が参加予定となっていますが、独自で建設するタイプAのパビリオンとなると、独創的なデザインが求められるため、日本の建設業者と入念な打ち合わせを行う必要がありますが、いまだに申請ゼロという状況とは考えられません。ドバイ万博がコロナの影響で1年延期になり、2021年の開催になったことも大きく影響しているようですが、現場の実態を把握する建設業界では、延期説が囁かれています」(社会部記者)

 たとえ予定通り開催に漕ぎつけても、高く跳ね上がったコストを回収できるのか。現在、想定来場者数を2820万人としているが、現時点で話題になっているのは、「空飛ぶクルマ」や「人間洗濯機」くらいで、それだけの集客効果があるとは思えない。

 そんな中、ニュースキャスターの辛坊治郎氏が、「堀潤 激論サミット」(TOKYO MX)に出演し、ある“衝撃情報”を漏らす一幕があった。辛坊氏は「極秘事項、バラしておきます」と前置きしてこう述べた。

「IPS細胞で作った生きた心臓が展示されます」

 この発言にスタジオ内ではどよめきが起き、MCでジャーナリストの堀潤氏は「吉村知事がやりたいって言ってた…。ちょっとだいぶ前に聞いたんですけど、アレ、いけそうですか?」と質問。辛坊氏は「基本的にはほぼ、ほぼ…。展示期間中、生きた形で置いておくのができるかどうかっていうところの勝負になっています」と答えた。

「スタジオでは起業家の大空幸星さんが、生きた心臓について『魅力的なコンテンツにはなりえない』とバッサリ。辛坊さんは『え? 動く心臓見たいでしょう』と反論していましたが、客を呼ぶという点では、華やかさに欠けるかもしれません。とはいえ、日本の最先端技術を世界にアピールするには最高のコンテンツと言えます」(メディア誌ライター)

 不安の声が寄せられる大阪・関西万博の挽回の秘策となるか。

※写真はイメージ

ライフ