高岡早紀の奇跡の肢体に試写会会場がどよめいた/平成‐令和「女神の芸能史」(2)

 魔性のフェロモン女優・高岡早紀(50)が超ド級のたわわバストを晒したのは、映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」(94年、松竹)でのこと。

 忠臣蔵と東海道四谷怪談を融合させた時代劇で湯女宿の湯女・お岩を演じ、登場するや、さっそく着物を脱ぎ、新雪のような白肌から重量感たっぷりのバストが露わになった。映画評論家の秋本鉄次氏も懐かしそうに話す。

「脱いだらすごいという噂は聞いていましたが、スクリーンで目の当たりにしたら、形も大きさも予想以上の大迫力。試写会でどよめきが起きるほどでした」

 行水や鏡の前で髪を結うシーンでもスイカ胸をぶるるんと放り出し、映画賞も総ナメ。当時22歳の全脱ぎは記録にも記憶にも残る出世作となった。

 94年にコカ・コーラ「ジョージア」のCMをきっかけに、癒やし系女優と呼ばれた飯島直子(55)も、翌95年に映画「Zero WOMAN 警視庁0課の女」(ギャガ)で、まさかのポロンシーンが‥‥。

「ブレイク直前に撮影されたVシネマで、シャワーシーンの時に、推定Fカップの釣り鐘型バストから茶褐色の先端が見えていたんです。どうやら映像のチェックをする際に見逃してしまったようで、公開後に大問題に発展。雑誌には、映像を切り抜いて掲載しないようにお達しが出たと聞きました」(芸能記者)

 飯島にとってはとんだ受難だが、ファンにしてみれば、今でも脳裏に焼き付く垂涎シーンとなった。

 96年には、靴メーカー「ホーキンス」の広告で、女優の大塚寧々(54)が〝靴ブラ〟で男たちの下半身を騒然とさせた。かと思えば、黒木瞳(62)が翌97年、不貞をテーマにした映画「失楽園」(東映)で社会現象を巻き起こす。秋本氏は流行語ともなった背徳エロスをこう語る。

「宝塚の娘役トップスターから女優に転身後、映画デビュー作の『化身』(86年、東映)などで脱いできましたが、『失楽園』がいちばん凄かった。不貞愛に溺れて本能のままに乱れまくり、情交して繋がったまま心中するラストには末恐ろしさを感じるほど。テレビ版は表面をなぞっただけにしか見えず、映画版のほうがはるかに死を覚悟した男女のハイになる性の高みを、黒木と役所広司が演じきっていました」

*週刊アサヒ芸能6月22日号掲載

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