とにかく明るい安村の「あのネタ」で「スパイスガールズ」の人気が再燃!

 90年代から00年代初頭にかけて世界中を席巻した英国発の5人組ガールズポップグループ「スパイスガールズ」。実は、最近になって彼女たちの人気が英国で再燃している。しかも、そのきっかけとなったのがピン芸人・とにかく明るい安村だというのだ。

 4月、彼が同国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」に出演し、辛口で鳴る審査員たちから大絶賛され、会場を爆笑の渦に巻き込んだことは日本のメディアでも大きく報じられた。

 このとき、安村はいつものようにガウンを取って下のパンツ1枚に。騒然とする観客を前に「下着を消すポーズ」を取った後で「安心してください、はいてますよ」という持ちネタを披露して英国人の度肝を抜いた。そして、いくつかのバージョンで笑わせた後で安村が最後に持ってきたのがスパイスガールズだった。彼女たちの代表曲「Wannabe」に合わせてコミカルにダンスしながらいくつもの「パンツを消すポーズ」を披露したのだが、これが大ウケ。この映像を収録したYouTubeの中には視聴回数が1700万回を超えたものもあり、「Wannabe」のダウンロード数も急上昇している。

「番組は最高視聴率69.1%の英国の国民的番組です。安村がネタのBGMとして使った結果、スパイスガールズの全盛期を知る人は懐かしく思い出し、知らない若い世代からも『あの曲、良くない!?』と注目を集めたのです。PR効果は絶大でしたね」(音楽ジャーナリスト)

 ちなみにスパイスガールズは、この半世紀の世界の音楽市場でもっとも成功した女性ポップスグループの1つだと言われている。01年の活動休止後も期間限定で何度か復活しているが、5人揃ってのステージパフォーマンスは12年のロンドン五輪の閉会式くらいだ。

 再結成に消極的と言われているのは、ファンから「ボッシュ・スパイス」の愛称で呼ばれていた元サッカーイングランド代表のデヴィッド・ベッカム氏夫人のヴィクトリア・ベッカム。19年には彼女を除く4人でライブツアーを行っているが、ここに来てフルメンバーでの再結成の期待が高まっている。

「以前から噂は流れていましたが、メンバーのメラニーBが英国紙『ザ・サン』の取材に応じ、近日中に新プロジェクトを発表する予定だと認めています。安村の選曲は偶然だったとしても、結果的に彼女たちの人気復活を後押しする形になっています」(前出・ジャーナリスト)

 英国のネット上では安村に対し《6人目のメンバー》《一緒のステージで見たい》など「共演」を望む声も。2日に放送されたBGTにも出場した安村は惜しくも決勝進出は逃したが、その後、ワイルドカード枠(敗者復活)でみごと決勝進出を果たした。BGTの日本人の決勝進出は初の快挙だ。実際、この日も大ウケで観客からスタンディングオベーションを受けるなどすっかり認知されている。

 次はスパイスガールズとコラボなんてこともあるかもしれない!?

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