大谷亮平はラグビー部監督より詐欺グループの番頭のほうが似合う?

 放送中の日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)で大手自動車メーカー・トキワ自動車のラグビーチーム「アストロズ」監督・柴門琢磨を演じる大谷亮平。柴門は、ラグビーの名門大学・城南大学でいわゆるスター選手だった過去を持つ、熱くてさわやかなラガーマン。黒いポロシャツを着てラグビー場にたたずむかつてのスター選手というシーンには、多くの女性視聴者から熱い視線が送られているようだ。

「大谷は現在、『ノーサイド・ゲーム』だけでなく、業界内注目度の高い深夜ドラマ『スカム』(TBS系)にも出演中で、実はこちらで演じているキャラのほうが“ハマリ役”とするドラマファンも少なくないようです。こちらはルポライターの鈴木大介氏によるノンフィクション『老人喰い』が原案で、老人を狙ったさまざまな詐欺の裏側がリアルに描かれているんです。

 大谷は現場で詐欺を働く若者を束ねる番頭役の神部逸を演じているのですが、実に説得力のある演技を見せている。神部は、杉野遥亮ら演じる現場の若者と反社集団とに挟まれた中間管理職的なポジション。上に強く出ることができず、慕ってくる現場の若者の尻を叩いてばかりなのですが、憎めないキャラに仕上がっているのは、ひとえに大谷からダダ漏れる“弱さ”にほかならないでしょう」(テレビ誌ライター)
 
 イケメンの元ラガーマンに見えるガッチリ体型でありながら、どこか頼りなさ、ダメ男っぽさを感じさせる大谷。決して演技が上手いとは言えない役者だが、そこがまた彼独自の味になっている稀有な存在と言えるのではないだろうか。

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