「WBCがまるでオープン戦扱い」大谷翔平の決勝登板「消滅」でガッカリ

 3月12日のオーストラリア戦を1対7で勝利し、破竹の4連勝で1次リーグを首位通過、準々決勝進出を決めた侍ジャパン。しかし、そんな盛り上がりに水を差すような報道が同日に出ていた。

 二刀流で大活躍を続ける大谷翔平(エンゼルス)は、1次リーグ第1戦となった中国戦で先発し、次は中6日を置いて16日の準々決勝イタリア戦で先発予定。当初は中5日で決勝での先発の可能性も予想されていたが、エンゼルスのフィル・ネビン監督が米キャンプ地で大谷の登板スケジュールについて言及。現地24日のオープン戦のパドレス戦に登板した上で30日の開幕戦に照準を合わせると説明し、米国開催の決勝トーナメントには登板しない予定であることを明かしたのだ。スポーツライターが語る。

「準々決勝後は打者としての出場はあるものの、米国とは決勝トーナメントでしか当たらないため、投手大谷との対決はなくなってしまった。大谷とチームメイトでもある米国代表のトラウトとの対戦も、残念ながらナシ。当然、この報道に日本のファンからは『ガッカリ』の声が飛び交っています。ネビン監督は、開幕戦に備え『翔平が24日に投げたがった』と発言しているようですが、これにも疑念の声が上がっているほど」

 一方、パドレスのダルビッシュ有については、ボブ・ネルビン監督がWBCを優先させた柔軟な姿勢を見せており、自チームでの開幕戦においても「国のために投げているという事実を受け入れれば、コントロールできない問題もある」と、場合によってはローテションの順番を後ろに回すことも示唆しているという。

「ダルビッシュの場合、ベテランの主軸ということもあってチームが本人の意向に最大限に配慮しているという。とはいえ、WBCは開催前から各国でMLB選手の出場辞退が相次ぎ、『WBCはサッカーW杯になれない』と日本国内では落胆の声が上がっていました。それだけに大谷についても『メジャーにとってWBCはオープン戦と同列扱い』との嘆きも出ています」(前出・スポーツライター)

 WBCはメジャーのシーズンが優先されるMLB主催である限り、W杯にはなれそうもない。

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