「WBCはもうええやろ」上原浩治氏が巨人・主砲の前でメディア批判のワケ

 巨人、米大リーグ・レッドソックスなどで活躍したプロ野球解説者の上原浩治氏(48)が5月22日に自身のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」を更新。古巣・巨人の主砲である岡本和真内野手(26)に近況についてインタビューする中で、今年3月に日本中を盛り上げ、未だにその熱が残るWBCについて冷静に持論を呈した。

 動画では、チャンネルのアシスタントを務める上田まりえが「WBCから途切れずシーズン入っていますけど、お体の調子はいかがですか?」と、岡本も代表として出場したWBCを絡めた質問を投げかけたことをきっかけにWBCの話題に。この質問に岡本が「(体調は)まだ大丈夫です」「もう全然、気持ちはプロ野球に(切り替えている)」と答えるうちに、上原は「切り替えてなかったらおかしいやろ!」とツッコミを入れつつ、こう語った。

「いやでもWBC、もう1か月以上経ってるワケでしょ…。WBCのネタはもうええやろ!それは切り替えなダメや、メディアが。だって日本野球を盛り上げなアカンのに、そこを盛り上げてどうすんの。もう終わったことなのに、うーん。和真をもうちょい盛り上げなアカン」

 動画は5月3日に撮影されたもので、この時ホームラン数に伸び悩んでいた岡本に対するエールを込めたコメントと受け取れる。一方、いまだ冷めやらぬメディアの“WBC熱”への批判とも受け取れる。

「WBC後、朝やお昼の情報番組でも野球が取り上げられるようになりました。しかし、そのほとんどが大谷翔平選手の話題ばかりです。他に話題に上がったとしてもヌートバー選手などのメジャーリーグの選手のことばかりで、日本のプロ野球についてはあまり触れません。上原さんはそうした現状に危機感を覚えているからこそ『日本野球を盛り上げなアカン』と発言したのではないでしょうか」(スポーツ雑誌記者)

 野球離れが叫ばれている今、将来のことを考えて長期的な目で見るならば、一大会や一個人だけでなくプロ野球全体を盛り上げていく必要があるのかもしれない。

(浜野ふみ)

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