「第5回ワールド・ベースボール・クラシック 東京プール」が3月9日、開幕した。中国に快勝した日本代表とは対照的に、ライバルと見られていた韓国がオーストラリアに7-8とまさかの逆転負け。韓国の攻撃では信じ難い〝珍プレー〟が発生し、呆れた韓国の野球ファンは意外な反応を見せた。
問題となったのは7回の韓国の攻撃。代打のカン・ベクホ選手はフェンス直撃の二塁打を放つ。興奮したのか、ガッツポーズをした瞬間、足が二塁ベースから離れてしまった。それを見逃さず、外野からの返球を受けたオーストラリアの二塁手はすかさずタッチ。審判はセーフの判定だったが、リプレー検証の結果アウトとなり、反撃ムードが一瞬にしてしぼんでしまった。
同日配信の「スポーツソウル」電子版によると、韓国のイ・ガンチョル監督はカン・ベクホのプレーについて「うまく打って、セレモニーが早すぎたがためにあのようなことが起きたようだ。早く忘れて次の試合に備えてほしい」とかばった。
監督は忘れてほしいとエールを送ったが、忘れられないのが韓国の野球ファンだ。問題のプレーはYouTubeにも動画で投稿されており、コメントが殺到。カン・ベクホのプレーを批判する声もあったが、「素敵なカン・ベクホ」「韓国野球がエンターテインメントに格上げ」「WBCでエンターテインメントを見られるとは!」「(タッチアウトになった後の)オーストラリアの監督の笑顔が最高」と皮肉るコメントが相次いだ。
「韓国のファンもヤケクソになったのでしょう。あんなプレーを見せられては笑うしかありませんよ。ちなみにカン・ベクホの名前は漢字では『姜白虎』と書きます。元気よく育つという意味で、神話の中の霊験な動物である『白虎』と両親に名付けられたそうですが、ベース上では元気がよすぎました」(スポーツ紙記者)
元気を取り戻して、残りの試合を頑張るしかない。
(石田英明)