昨年7月の参院選で28万票を集めて当選するも、いまだ一度も国会に登院していないガーシー議員。2月末までに支給された歳費や期末手当を合わせた支給総額は1800万円以上に上るという。参議院懲罰委員会が科した「陳謝」の日にも帰国していない。
NHK党のガーシー(東谷義和)議員(51)を巡って風雲急を告げている。参議院の懲罰委員会は「議場での陳謝」を科すことを決定し、そのための本会議を3月8日に調整。だが本人は帰国せず、参院本会議に姿を現さなかった。
政治評論家の小林吉弥氏はこう話す。
「昭和44(1969)年の第二次佐藤栄作政権からおよそ半世紀にわたって国会を取材していますが、初めてのこと。病気などが理由で、長らく登院できなかったという例はありました。しかし、健康体でいながら恣意的に国会を欠席し続けるという話は、私の知る限り、聞いたことがありません」
国会に未曾有の突風を巻き起こしたガーシー議員の国会欠席問題。その動向に国民の視線が注がれる中、ジワジワとガーシー議員を追い詰める「5人の怨敵」の存在が浮上した─。
長年にわたって芸能人たちに美女をアテンドしてきた経験をいかし、暴露系ユーチューバーに転身すると、登録者は120万人を突破。
当然、芸能界では最も重要な「警戒人物」と目されているが、中でも徹底抗戦の構えを見せているのが俳優の綾野剛(41)だ。
芸能関係者が語る。
「ガーシー議員は複数の著名人に対して中傷や脅迫を行った疑いで昨年12月に警視庁から任意の事情聴取を要請され、年明けには関連先に家宅捜索まで入っていた。2月にはガーシー議員自身がネットの生配信で『訴えてきたのは綾野だ』と明かしました」
スキャンダルを暴露された芸能人の多くがスルーを決め込む一方で、なぜ綾野は名誉毀損での刑事告訴に踏み切ったのか。
「綾野はガーシー議員がYouTubeを開設した当初から標的にされてきました。『酔って有名ミュージシャンに暴行した』『バラドルを家に連れて帰ろうと無理やりタクシーに押し込んだ』などなど、酒癖と女癖の悪さをバラされて、タレントイメージは失墜しました」(芸能関係者)
こうした連続告発の中でも、世間に大きなインパクトを与えたのが未成年女性に対する「飲酒強要事件」。
「8年前に当時まだ17歳だったアイドルと不適切な行為に及んだという〝一発アウト級〟の爆弾を投下。これで綾野は昨年夏の主演ドラマ『オールドルーキー』(TBS系)がお蔵入り寸前の窮地に。大手企業のCMが打ち切られるなど、暴露による綾野の被害は桁違いなんです」(芸能関係者)
逆襲の一手となる刑事告訴の行方が注目される。
*週刊アサヒ芸能3月16日号掲載