稲村亜美が明かす大谷との対決秘話「ヌートバーにはサムライ魂を感じる」/侍ジャパンを世界一に導く金証言(2)

 豪快な「神スイング」が話題となり、始球式では鮮やかな投球で球場を魅了してきたタレントの稲村亜美(27)。球界に幅広い人脈を持つ彼女が明かす、大会の注目ポイントとは!?

─パーソナリティーを務める「稲村亜美のヤマあり、たにナシ、野球のハナシ!」(YBCラジオ)では09年の優勝メンバー、内川聖一氏(40)と共演したそうで?

稲村 韓国との決勝で、あわやツーベースという当たりをショーバンで好捕して、二塁に送球してアウトにしたんですよね。改めて映像を見てもすごいなぁ〜って。バッティングも外野守備も一流だと思っていたんですけど、実はあの大会ではずっと一塁を守っていて、レフトの守備では慣れないながらも、がむしゃらにプレーした結果だとか‥‥。内川さんは「たまたまですよ」って、ぜんぜん偉ぶらないんですよ。

─内川さん同様、今回のWBCで一人、注目選手を挙げるなら?

稲村 悩みますねえ〜。ラーズ・ヌートバー選手(25)が大好きで、ラジオでは冗談半分で「結婚したい」なんて言ってるんですけど(笑)、足が速くて守備もうまいし、何より人柄の良さがにじみ出てるじゃないですか。日本愛というかサムライ魂を感じるんです。でもやっぱり一人に絞ってと言われたら大谷翔平選手(28)ですかね。実は私、一度だけ〝バッター大谷〟に投げたことがあるんです。

─え! まさか大谷選手と対戦を?

稲村 ウフフ、あれは忘れもしない16年7月3日。ソフトバンクのホームゲームで始球式を務めたんですけど、日ハムのスタメンを見たら「1番投手・大谷」って。そりゃあ、緊張しましたよ。当時すでに「球界の宝」でしたから。とにかく当てちゃいけないっていう気持ちが強すぎたのか、外角高めに大きく外れてしまって(笑)。でもその後〝大谷投手〟の先頭打者アーチを見てとても感動したのを覚えています。

─プロ野球史上初の快挙を間近で!

稲村 とにかく大谷選手には全試合出場してほしい。他にも、チーム最年少の高橋宏斗投手(20)、佐々木朗希投手(21)といった若いピッチャーが、ダルビッシュ有投手という大先輩と一緒に戦う中で、どんな成長を見せてくれるのか、とても楽しみです。

─なんでも稲村流のWBC観戦術があるとか。

稲村 1試合1試合、あらかじめ自分なりに1番から9番までオーダーを作ろうと思ってます。栗山監督の采配とどれだけ一致するか試してみたい。「あ、ここだけ違った〜」なんて盛り上がったりして。

─稲村さんといえば5人制の手打ち野球「ベースボール5」の現役選手としても活動していますね。

稲村 はい、守備の時には最低でも女性2人がグラウンドにいることが条件で、男女一緒に盛り上がれるスポーツなんですよ。

─もしもWBC代表からチームにヘッドハンティングするとしたら?

稲村 う〜ん、ベースボール5は、手で球を強く打って、狙ったところにコントロールする技術も重要なんですけど、とにかく足の速い選手がいると有利なんです。だから一緒に戦ってくれるとしたら周東佑京選手(27)ですかね(笑)。

─それでは最後に侍ジャパンにエールを!

稲村 日本代表の選手の方々にはプレッシャーもあると思うんですけど、何とか準決勝に進出してアメリカ行きの切符をつかんでほしい。そして、いちばんキレイな色のメダルを持ち帰ってほしいですね。

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