テレビではなく、SNSで稼ぐ芸人が年々増加している。11年にデビューしたスクールゾーン(橋本稜、俵山峻)はその典型例だ。
吉本興業所属で、東京の「ヨシモト∞ホール」を拠点に活動していたが、ネタ番組「有田ジェネレーション」(TBS系/現「賞金奪い合いネタバトルソウドリ〜SOUDORI〜」)で少しずつ認められ、21年12月に放映された「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」(フジテレビ系)で悲願の初優勝。Z世代の目にふれることとなった。
YouTube公式チャンネル「スクールゾーンChannel」は登録者数16.3万人で、他の人気YouTuberと比べると決して多くはない。ところが、InstagramやTwitterで発信しているショート動画は、100万回を超える再生が珍しくないのだ。
橋本は「韓国あるある」、俵山はマニアックな一般人ものまねが芸風だ。特に俵山の「友達からの電話で地元の重大ニュースを知らされる、地元から一生出ない女」や、「バイトの子を狙っている、この後すぐ潰れるイタリアン居酒屋の店長」といった、年齢や性別、場所や状況などあらゆるワンシーンを切り取るものまねは大いにウケている。
俵山は今でこそぽっちゃり体型の冴えない風貌だが、20代前半でデビューしたころはやせており、女性ファンも多かったという。芸歴2年目には、電話1本で呼び出せる「都合のいい女」が複数いたそうだ。芸能関係者が言う。
「A子が断ってもB子がいるといった感じで、もっぱら『芸人好き女子』を相手にしていたようです。かつて『週刊女性PRIME』に、劇場(ルミネtheよしもと)がある新宿だと、西武新宿駅で待ち合わせし、カラオケか居酒屋に行ってからお泊りするのがいつもの流れ、と報じられたこともあります。宿泊代はほぼ女性が負担し、『ひと晩5回以上もした』という証言もありましたね」
ただ、そんな俵山の過去の行動がコンビ活動の障壁にならなければいいのだがと、この芸能関係者は心配するのだ。
「橋本は子役出身で、2015年には相葉雅紀主演の月9ドラマ『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)に出演していました。共演した竹中直人とは今でも親交があり、その縁で竹中がスクールゾーンの小さなライブ会場に出演し、即興コントをするという夢のようなキャスティングを実現させています。仮に相手の女性が暴露するなどして俵山の女遊びが問題化した場合、橋本と竹中との良好な関係にヒビが入る可能性もあります」
女遊びも芸のうち、と笑い飛ばせるならいいのだが、俵山の奔放な下半身が竹中の信用と絶好調のSNSを失速させてしまわないよう、くれぐれも用心して欲しいものだ。
(北村ともこ)