女優の栗山千明が石川県金沢市の祭りをめぐり、謝罪する事態に追い込まれた。
栗山は6月4日、金沢市の「百万石まつり」のメインイベント「百万石行列」に出演。肖像権の保護を理由に写真や動画の撮影が禁止されたことに対する批判について12日、ツイッターで謝罪した。「百万石まつりを楽しみにしてくださっていた皆様、誠に申し訳ございませんでした」「私が参加し、関係者の方々のご配慮に甘えてしまった事が、皆様のご不満を招く原因だったと思います」など投稿した。
百万石まつりは毎年6月に開催。百万石行列では、俳優が加賀藩祖の前田利家として、女優がお松の方として、パレードを練り歩く。今回は、新型コロナウイルス禍による中止をへて3年ぶりの開催。34万人もの観客が集まり、俳優の竹中直人が利家を、栗山がお松を、それぞれ務めた。
撮影禁止騒動については、13日配信の「週刊女性PRIME」が詳報している。それによれば、撮影禁止は栗山サイドの要請で、SNSに栗山の写真や動画がアップされた場合、24時間以内に削除要請しなければ1件につき100万円を求めるという条件を主催者側に提示したという。ただ、栗山の所属事務所は週刊女性PRIMEの取材に対し、100万円の要求については否定した。
一連の騒動に周囲は首をひねっている。
「昨年の百万石行列も竹中&栗山のコンビで出演する予定でした。それが、コロナ禍によって祭り自体が中止に。このコンビが今年にそのままスライドしたわけで、つまりもろもろ調整するのに1年、猶予があったわけです。一連の騒動は今さら感がぬぐえません」(テレビ関係者)
騒動の背景をめぐっては、複数の関係者を介した〝伝言ゲーム〟で混乱した可能性が指摘されている。
「百万石行列には主催者や栗山、竹中の双方の事務所スタッフのほか、イベント代理店など複数の人間が関わりました。金沢で歴史ある大規模イベントで、関係者の数も相当多い。だから、意思疎通がうまく取れず、〝言った・言わない〟でモメ、撮影禁止騒動につながったようです。といっても、今回で71回目。開催のノウハウは十分に蓄積されており、やはり騒動は今さら感があるんですが…」(前出・テレビ関係者)
祭りの実行委員会名誉会長を務める金沢市の村山卓市長は14日、来年以降は撮影を前提にイベントを開催する意向を表明。撮影禁止騒動は二度とゴメンのようだ。