テレビ朝日職員の玉川徹氏が2月21日、情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)にコメンテーターとして出演。対話型AI(人工知能)のチャットGPTについてコメントし、キャスターを務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一に何度もイジられた。
番組では、AIが人間のように答えてくれるチャットGPTについて、専門家を交えて解説。チャットGPTは2022年11月からサービスを開始し、全世界ですでに1億人以上が利用しているという。
この特集の中で、実際にチャットGPTに「玉川氏の定年後の活動」を質問したところ、「コメンテーターとしての活動」「講演活動」「執筆活動」「社会貢献活動」の4つの回答を得られた。それを見て羽鳥アナは「ただ注意は、これは去年の情報が入っているか、わからない」と、22年に玉川氏が事実誤認発言で謹慎処分を受けた情報が入っていないのではないかと、きつい一言。すかさず、パックンこと、お笑い芸人のパトリック・ハーランが「(情報データは)だいたい2021年までですね」と説明すると、羽鳥アナは「あ〜だからか」とイジると、玉川氏は「いーよ、その話はしなくて」とバツが悪そうだった。
定年後の活動について、玉川氏は「社会貢献活動なんて言ってくれた人はいないですよ、今まで」「(社会貢献活動は)目からウロコでした」と感心した様子。それに関連し、「これからは恩返しのことを考えれば、テレビ朝日にも恩返しをしなければいけない。ここで話すことが社会のためだと思っていた」と本音を明かすと、羽鳥アナは「恩を仇で返すことはないように」とチクリ。玉川氏は「ねぇっーちゅうの」と即否定した。
黎明期であるチャットGPTには誤情報もあるという話題になり、「テレビ朝日の玉川徹とは?」と聞くと、「厳格な姿勢から日本の報道界において非常に尊敬されています」との回答が出たことについて、羽鳥アナは「されてない」と完全否定。玉川氏も「『されてない』と言わなくてもいいですよ。そこは否定しなくていい」と応戦。
「モーニングショーの玉川徹とは?」という質問には、チャットGPTが「政治・経済を中心に解説を行い、深い見識とわかりやすい説明」と答えたことには羽鳥アナは賛同したものの、「視聴者から高い評価を受けています」との答えには「わかりません」と疑問を呈した。玉川氏は「合っていますよ。『合っています』って言って」と懇願した。
「羽鳥氏の執拗な〝玉川いじり〟に、玉川氏への愛が感じられました。チャットGPTの話も面白かったのですが、それ以上に羽鳥アナと玉川氏の漫才のようなやり取りが最高だという視聴者も多かったようです。自粛していた玉川氏の出演回数が増えてきましたが、視聴者からの評価も上々。近い将来、完全にレギュラーとして復活する可能性も高くなりました」(テレビ誌ライター)
チャットGPTでも、玉川氏の代わりはできないかも。
(石田英明)