C・ロナウドに続きメッシに396億円オファー? サウジが「年金リーグ」状態に

 カタールW杯後、スポーツ界史上最高額となる推定2億ユーロ(約280億円)の超巨額年俸でサウジ・プロフェッショナルリーグ(サウジリーグ)の「アル・ナスル」に移籍したクリスティアーノ・ロナウド(38)。10日の対アル・ワフダ戦では1試合4ゴールの大爆発で健在ぶりをアピールした。

 日本人にまったく馴染みのないリーグだが、現在は欧州のビッグクラブで活躍した多数の有名選手が所属。サッカー関係者の間では、90年代のJリーグ、10年代の中国超級リーグのように「年金リーグ」とも揶揄されている。

「潤沢なオイルマネーに支えられ、一部のクラブは資金力で欧州のビッグクラブを上回ります。しかも、リーグのレベルも思った以上に高く、1月に国際サッカー連盟(UEFA)が発表したリーグランキングでは19位。Jリーグ(26位)はもちろん、日本代表の田中碧選手が所属するデュッセルドルフが戦うドイツ2部(30位)、柴崎岳選手が所属するレガネスがあるスペイン2部(32位)よりも上です」(サッカージャーナリスト)

 ちなみにロナウドが所属するアル・ナスルには、アーセナルやナポリで活躍したコロンビア代表GKのオスピナ、バイエルンなどでプレーした元ブラジル代表のルイス・グスタボが所属。他のクラブにもセビージャやインテルの司令塔を務めた元アルゼンチン代表のエベル・バネガ、パリSGやセビージャで守備的MFを務めたポーランド代表のグジェゴシュ・クリホビアクらがいる。

 サウジのクラブが海外の大物選手を獲るのは今に始まった話ではない。ペレとジーコの間にブラジル代表の10番を背負ったリベリーノは79〜82年に、80年代後半から90年代のACミランの黄金期を支えた元イタリア代表のドナドーニも99〜00年に同国のクラブに所属。各時代のスター選手たちが現役生活の晩年を過ごしている。
 
「実は、あのメッシに対しても11日のクラブW杯で準優勝した『アル・ヒラル』がこの夏に年俸2億4500万(約396億円)の巨額オファーを準備していると一部メディアが報じています。予想もしなかったロナウドの移籍が実現した以上、可能性はゼロではありません」(前出・ジャーナリスト)

 移籍について賛否はあると思うが、この2人の対決を見たいファンはきっと多いはずだ。

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