2カ月で年収分ゲット! MLB選手相手に大儲けの「民泊ビジネス」とは?

 日本球界から半月遅れの2月中旬から始まる米メジャーリーグのキャンプシーズン。温暖な場所で行うのは同じで、日本のキャンプ地が沖縄と宮崎に集まるようにメジャーもフロリダ州とアリゾナ州フェニックスの2カ所に集中。ただし、現地での宿舎は球団が用意してくれるわけではなく、選手が自由に決めて自分で手配する。

 例えば、年俸の少ないマイナーリーグからの招待選手や若手は宿泊料の安いモーテルなどを利用するが、主力組の選手や監督・コーチ、その他球団スタッフなどはホテルよりも一軒家を期間限定で借りるのが一般的だ。

 そのため、キャンプ地周辺では毎年2〜3月の賃料が跳ね上がり、これを見越した民泊ビジネスが盛ん。ツインズ・前田健太投手も昨年末にお笑いコンビ「ティモンディ」のユーチューブ動画に出演した際、「家賃めちゃくちゃ上がるんですよ」と明かしている。
 
「前田投手は『3倍』と話していましたが、実際には4〜5倍になっている物件もあります。一流選手だと広い庭とプール、ベッドルームが何部屋もある立派な家を当たり前のように借ります。先乗りして自主トレする選手も多く、1月下旬から2カ月契約する人も少なくありません。この間の賃料だけで500万円はザラですし、なかには1000万円以上なんてケースも聞きます」(スポーツライター)

 こうした事情からキャンプ地周辺の不動産価格は相場より高めに設定されているが、それでにも人気ですぐに売れるという。

「日本の平均年収以上の家賃収入が期待できるので、投資用に物件を所有する方も多いんです。特にフロリダ州はキャンプシーズン以外も高い民泊需要があり、それだけで生計を立てている人もいるほど。他の州に比べると不動産投資の平均利回りも高いため、米国在住の日本人投資家からも注目されています」(マネー誌編集者)

 ぼったくり同然の家賃設定でも借り手は大金を稼ぐメジャーリーガーたち。彼らの金銭感覚からすれば微々たる金額なのかも。

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