これが日本のおもてなし?東京五輪期間の民泊「120万円」のアホらしさ!

 東京五輪を控え、すでに大会期間中の宿泊施設の料金が高騰しているが、戸建住宅やマンションの部屋などを貸し出す「民泊」でも100万円を超える料金の部屋が登場。これにネット上では批判が相次いでいる。
 
「世界最大の宿泊予約サイト『Booking.com』で東京五輪の開会式が開催される7月24日〜25日の民泊の料金を検索すると、最高価格は墨田区にあるアパートを改装した77㎡の部屋で、料金はなんと1泊大人2名で120万円。なお、この部屋は通常1泊2万円ほどなので、実に60倍もの価格に膨れ上がっているんです」(経済ジャーナリスト)

 この他にも、東京五輪中には10万円を超える高額民泊が大量に登場している。理由は、大会組織委員会や旅行会社などがすでに東京のホテルを数多く押さえてしまっているからだ。すでにビジネスホテルなども埋まっているか、価格が高騰しているかのどちらかで、五輪のボランティアに参加する人たちからも「泊まる場所がない」と悲鳴が上がっているのだ。
 
 民泊の高騰に対してネット上では、《ホテルが取れないなら民泊は値段上げるよな。でも100万円超えは常軌を逸している》《アパート泊に120万円も払うくらいなら、熱海の一流ホテルに宿泊して温泉入って新幹線でオリンピック観に行った方がマシだろ》《世界よ見たか!これが日本のおもてなしだ!》など批判が殺到している。
 
「2024年のパリオリンピックでは、国際オリンピック委員会がアメリカの民泊仲介大手『エアビーアンドビー』とスポンサー契約をしたため、パリ市長が『パリの家賃高騰を招く』との懸念を表明しましたが、すでに東京大会でもそれが起こりそうな気配。1泊に何十万円も払うくらいならマンスリーで部屋を借りてしまおうと考える外国人も少なくないでしょうから、五輪期間中はホテルや民泊だけでなく、賃貸物件の価格が上がる恐れもあります」(前出・経済ジャーナリスト)

 野宿や車中泊が増えそうだ。

(小林洋三)

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