「サッカーのPKって、指名制で(順番を決める)んじゃなくて自主性にすると、興奮して自律神経乱れているところで『自分がいきます』って凄い大変な作業らしいの」
自律神経のドクターから聞いた話としてこう明かすのは、巨人の大久保博元打撃コーチ。元プロ野球選手・下柳剛氏のYouTubeチャンネル〈柳に風【下柳剛公式チャンネル】〉の1月19日投稿回で明かしたものだ。
だから選手には、ある程度決め打ちで指示を出すことも重要だと言う。
「例えば『シモ(下柳氏の愛称)、7回いくよ。頼むぞ。全部外(外角)でいいよ。ライトスタンドに運ばれてもいいから、外に投げて』って全部決めていれば楽にいけるじゃない。それが、『シモ、7回か8回どちらか分からないけど用意しとけ』って言われたら、何回肩を作るんだ!って」
これを聞いて視聴者が思い出したのは、昨年のサッカーW杯のクロアチア戦だ。
「日本は決勝トーナメントでクロアチアに勝って、初のベスト8を夢見ましたが、結果は1対1でPK戦に。南野拓実、三笘薫、吉田麻也が外し、1−3で敗れました。試合後、森保一監督は『選手たちに決めてもらいました。自分が蹴るということに勇気をもってやってくれました。失敗、成功はありましたが勇気をもってプレッシャーがかかる中、チャレンジすることを見せてくれました。称えたいです』とコメント。当時は森保監督の言葉に日本中が胸を熱くしましたが、大久保コーチの話を聞くと、指名するのも指揮官の仕事なのかもしれないと考えさせられましたね」(スポーツライター)
医学的アプローチも重要視する大久保コーチ。今年の巨人は侮れない。
(所ひで/ユーチューブライター)