丸投げ投資で4億5000万円大損!TKO木本に届かなかった「バフェットの金言」

 2022年7月に巨額投資トラブルが発覚し、芸能活動を休止しているお笑いコンビ・TKOの木本武宏が1月23日、都内で記者会見を開いた。自身は運用に関与せず、他人に〝丸投げ〟した挙句、仲間に大損失を負わせたことが明らかになった。

 会見によると、木本は2つの投資トラブルを抱えていた。1つは〝FX(外国為替証拠金取引)の先生〟と知人から紹介されたA氏によるもの。木本は自身でトレードする自信がなく、A氏に取引を依頼。その際、友人10人にも出資を募り、トータル1億7000万円をA氏に預けた。しかし、A氏はトレードに失敗したという。投資額のうち6000万円は戻ったが、残り1億円1000万円は返済されていない。

 もう1つは友人で後輩のB氏に持ちかけられた不動産投資案件。FXの失敗で焦っていたこともあり、木本は藁にもすがる思いで不動産投資の話に乗った。木本の仲間3名も投資することになり、トータルの金額は5億円強。しかし、約束の1カ月が経過してもリターンはなし。投資額の返還を求め、1億円6000万円が戻ったものの、3億4000万円は宙に浮いた状態となった。

 単純計算で、A氏とB氏を合わせての被害額は4億5000万円。木本は家財を処分するなどして、今はその3分の1程度の1億5000万円になったという。A氏からの返済のめどは立ち、B氏からも返済計画が届いているというのが救いではある。

 今回の投資トラブルは、木本は一切運用しておらず、友人や仲間に〝儲け話〟を紹介したために発生した。木本は「浅い知識でいかにも知っているかのような顔、詳しいかのような顔をして仲間に興味を持たせ、自分が1人でやればいいところを、みんなで一緒にやって儲けようみたいな、大きなお世話をしてしまった」と反省の弁を述べた。

「FXは元手が少なくても多額の利益を得られる可能性がある反面、莫大な損失を生むことも少なくありません。FX投資家の大半は1年以内に〝退場〟しているともいわれています。木本が取引に恐怖心を感じ、A氏に依頼した気持ちもわかりますが、大金を人任せにするのはどう考えても危険です。B氏に誘われた不動産取引も同様。信頼できる後輩とはいえ、仲間の分も含めて5億円も預けるとは尋常ではありません。〝投資の神様〟といわれるアメリカ人投資家のウォーレン・バフェットの名言に『独力で考えなかったら、投資では成功しない』というものがあります。投資は他人に丸投げではなく、自分でやらないと力はつかないということでしょう」(マネーライター)

 A氏とB氏を頼った時点で失敗だったようだ。

(石田英明)

エンタメ