「どうぶっ壊すのか」「義務は果たすべき」長嶋一茂がガーシー議員に言及

 1月11日、警視庁は常習的脅迫や威力業務妨害などの疑いでNHK党のガーシー参院議員の関係先を家宅捜索。YouTubeなどで複数の著名人を中傷・脅迫した疑いが持たれている。

 1月13日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)では、現在、ドバイに滞在中のガーシー議員が逮捕される可能性について報じた。昨年5月の出馬会見で、

「国会が開かれている間であれば逮捕されない。不逮捕特権があれば、胸を張って堂々と日本に帰りたい」

 立候補理由についてこう述べていたガーシー議員だが、番組では捜査関係者のコメントとして、「不逮捕特権で逮捕されないというのは間違った考え」「参議院の許諾があれば逮捕は可能」という見解を紹介した。さらに番組に出演した元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は「常習的脅迫」という罪について、「罰金(刑)はない。3月以上5年以下の懲役」として、「不起訴にするか正式な裁判」の2択しかないと解説。さらに不逮捕特権についても「たとえ国会会期中であったとしても参議院で逮捕の許諾請求を取れば逮捕令状が取れる」とコメントし、逆にガーシー議員が国外に滞在し続けたケースにおいては「帰国しない限り逮捕されない可能性がある」と言及した。

 その後、コメントを求められたタレントの長嶋一茂は暴露系ユーチューブについて「見たことがない」「興味がない」と前置きして、「実際にこの方に投票した28万人の方っていうのは何をもって彼に票を投じたのか、何をもって期待してんのかと思うんですよ」と疑問を投げかけた。
 
 さらに長嶋一茂はマニフェストについて「『芸能界をぶっ壊す』みたいなお話ですし、NHK党の立花(孝志)さんは『NHKをぶっ壊す』ってことなんだろうけど、すごく抽象的な言葉に聞こえて、どこをどうぶっ壊すのかな、と。暴露したからといってぶっ壊せるものなのかな」と言及。「一票投じた28万人の方っていうのは彼の政治家としての業務実態に満足しているのか」と述べたうえで、「帰ってこられるというなら任意ですけどちゃんと事情聴取を受けて、情報もちゃんと出すっていう必要は…義務だね。28万人の票を投じてくれた方に対しての義務は果たすべき」と締めくくった。
 
 家宅捜索や関係者への事情聴取で、国会会期中の「不逮捕特権」が大きく揺らいだこともあって、長嶋一茂のコメントには《たまには良いこと言うな》《国会に参加しない。ガーシーは何もしてないよ》《投票した28万人も反省すべき》といったコメントが見られた。NHK党の立花党首は先の会見で、3月27日の総務委員会で“国会デビュー”させると発言したが、果たして国会質問の舞台に立てるのか。ガーシー議員の注目度はますます高まりそうだ。

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